英語の発音に関する記事で頻繁に「リエゾンが大事」というフレーズを見るのだが、イライラする。
リエゾンはフランス語に特有の概念。なんでフランス語だけかというと、「単語末の子音字は書くけど読まない」なんて変な規則があるのはフランス語くらいだから。
現代フランス語では、基本、語末の子音字は発音しない。petit はプティだし très はトレ。
でも、後に母音が続くと普段は発音しない語末の子音字が発音される。
petit arbre (プティタルブル)、très intéressant(トレザンテレサン)みたいに(まあ必ずするわけじゃなくて「必須」「必ずしない」「してもしなくてもいい」とあってややこしいのだが、現象としてはそういうこと)。
つまり、英語のようにもともと発音してる音をつなげていうだけのことを「リエゾン」と呼ぶのは間違い。(実は英語にもリエゾンはあるのだが極少ない特例だし、リンキングとは別物)
「音をつなげて滑らかに言う」現象をあらわす言葉はちゃんとフランス語にもあって「アンシェヌマン」と言う。リエゾンじゃなくてアンシェヌマンって言えばいいのに。そんなにフランス語を使いたいなら。
例えば、 petit ami と petite amie は発音は全く同じ(プティタミ)だけど、petit ami はリエゾンで petite amie はアンシェヌマン。
リンキングのほうが一般的だよね。 リエゾンって聞くとリエゾン精神医学(コンサルテーション・リエゾン精神医学)を連想してしまう。
お前がイライラするかどうかなんて赤の他人にとってはこれっぽっちも価値がない事柄だろ、逆の立場で考えればわかると思うけど その自意識過剰すぎるところがお前を苦しめているの...