サムスンがクラウド・インフラストラクチャ提供元のジョイエントを買収、事業は持続

サムスンは今日、クラウド・インフラストラクチャおよびプライヴェート・クラウド・ソフトウェア供給元のジョイエントを買収したと発表した。両社間でのアプリケーション相互乗り入れ開発が可能となる。契約の詳細条件は公表されていない。ジョイエントは今後も単体企業として持続する予定だとサムスンは声明で述べている。
「今日に至るまで、わたしたちにはひとつ、欠けているものがありました。クラウド・コンピューティング市場という巨大かつ急速に発展する、競合ひしめく領域においては重要なスケールです。それがようやく、変わることになりました」とジョイエント首席経営執行役員スコット・ハマンドは発表にあたってブログ記事で述べている。この数年にわたって、ジョイエントを取り巻く経営の行方は憶測の的となっていた。それがいま、実ったことになる。サムスンはジョイエントによるサーヴィスを利用できるようになり、ジョイエントはサムスンの助けでデータ・センターの規模拡張を図ることが可能になる。サムスンにはよく知られたブランド名があり、投資する資金もある。ジョイエントはより広い知名度を得て、ひいてはクラウド・インフラストラクチャでの三大勢力(アマゾン・ウェブ・サーヴィシズ、マイクロソフト・アズール、グーグル・クラウド・プラットフォーム)に挑む可能性もある。デル、HP、ラックスペースはパブリック・クラウドでの挑戦をあきらめ、べつの領域に専念することになった。プライヴェート・クラウドではヴイエムウェア、マイクロソフト、レッドハットが競合関係にある。ジョイエントは直近で2014年に資金調達をしており、出資者としてはエルドラード・ヴェンチャーズ、エピック・ヴェンチャーズ、インテル・キャピタル、LGIヴェンチャーズ、オラスコムTMTインヴェストメント、ラリー・ヴェンチャーズが挙がっている。続きを読む
(From the VentureBeat blog post. Thanks to Jordan Novet.)