ネスト創業者でCEOのトニ・ファデルが退社

ネストCEOトニ・ファデルは6年前に創業した同社から退社することが判明した。
ファデルはネスト公式ブログで長い記事を掲載し、自ら退社を明かした。彼いわく「ビタースイート」な決定とだという。ネストは2年前にすでに会社をグーグル(アルファベットの前身)に売却していたが、その後も同社の存続下においてCEOにとどまっていた。ファデルの退社には気になるところが多い。というのも先日「ザ・インフォメーション」誌がネストによるイノヴェーションが頓挫し、ファデルの経営によって迷走しているとの記事を載せていた。
アップルでエンジニアとマネージャを務めたマット・ロジャーズとネストを共同創業する以前、ファデルはアップルに勤務し、アイポッドの制作に深く携わった。
今回の人事の概要は次の通り。
マーワン・ファウォズ(モトローラ・ホーム統括者)がファデルの後任としてCEOとなる。
ファデルは今後もアルファベット社内にとどまり、ラリー・ページの顧問を務める。
ファデルの「退社へ向けた動き」は昨年末から進んでいたとファデルは明かした。
ニューヨーク・タイムズの取材にファデルは「わたしはモノゴトを始めるのに向いていて、続けるのに向いた人ではないのです。それだとうまく布団から出られません」
後任について「マーワンにはテクノロジとエンジニアリングの一級の知見があり、彼はこれまで世界中のサーヴィス・プロバイダと仕事をしてきた経歴もあります。ホーム・プラットフォームにおける業績の厚さは会社の転機にとって心強いと思います。事業拡大のみならずパートナー企業との連携や、エンタープライズ関連事業のサポートも見込まれそうです」
ファデルの記事はこちらで全文を読める。
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(From the VentureBeat blog post. Thanks to Paul Sawers.)