ユニヴァーサルがワーナー・ブラザーズのマイケル・ナッシュをデジタル部門統括者に起用

世界最大の音楽レーベルであるユニヴァーサル・ミュージック・グループはデジタル部門幹部を起用した。マイケル・ナッシュは、競合するワーナー・ブラザーズで同等の職分にあった。
今回の人事が大事なのは目下ユニヴァーサルはスポティファイ(世界最大のデジタル音楽定額制サーヴィス)と配給契約締結へ向けた交渉に入っているためで、並行してグーグルの運営する世界最大の音楽サーヴィスとも交渉に入っているためだ。
ナッシュはこれらの交渉妥結に向けたカギを握る役目となる見通しで、音楽の無料配信を続けてきた両社から、楽曲使用料を徴収する取り決めを実現するのが狙いとみられる。
ナッシュは長年ワーナー・ブラザーズに勤めたヴェテランで、一度同社を退社したが今年夏に相談役として復帰していたものの、彼が長期的な役職を引き受けるかは明確でなかった。
ユニヴァーサルのデジタル部門統括者を長らく務めたロブ・ウェルズは2月に退社しており、ユニヴァーサルは彼が率いてきた部署の多くを解体することになった。業界に通じる関係者ではウェルズの抜けた穴を埋めるのはマイケル・ラングだろうと想定する向きが優勢だった。 ラングはユニヴァーサルにコンサルタントとして迎え入れられたデジタル配給契約の一人者で、現在も同じ職名にある。
ナッシュの起用はユニヴァーサルのCEOであるルシアン・グレンジの下進められてきた組織再編の一環とみられる。この人事は今朝発表された。続きを読む
(From the Re/code blog post. Thanks to Peter Kafka.)