レディットが公式モバイル・アプリをデビュー(2)

レディットは買収金額を公表する予定はなく、エリアン・ブルーのトラフィック数も具体的に言及しなかった。レディットが今回の異動に至った背景にはインターネットの風景に起きている変動がある。コンシューマはウェブサイトをブラウジングするのにデスクトップ・コンピュータに依存してきたが、スマートフォンのアプリへと移行している。
この10年にわたって、レディットはひじょうに切り詰めた予算で運営を続けてきた。この点で同社と人気や動員数で並ぶほかのスタートアップとは異なり、アプリを社内開発するだけのリソースを注ぎ込むことができなかった。 同社は数年前に自前のアプリをリリースし試験運用したが、エリアン・ブルーの人気が軌道に乗ったことから、サポートを終了した。
だがこのたび大がかりなヴェンチャー資金調達を実施したことから、同社は本格的に持続可能な事業へと転換すべく、今回の異動となった。それがウェブサイト向け広告の販売を強化し、モバイル・アプリを提供することである。
レディットが自前のアプリを保有しないことで生じた現金収入の機会損失分は計り知れない。最近レディットがリリースしたAMA「アスク・ミー・エニシング」アプリでは、人々が有名人から一般人まで誰にでも好きな質問を投げ掛けることができる。このアプリで起きているモバイル広告の様相は、レディットが新設するエリアン・ブルーのアプリで今後採用が見込まれている。(続きを読む)
(From the NYTimes.com blog post. Thanks to Mike Isaac.)