サウンドクラウドは2013年に1400万ドルの売上高に対し2900万ドルの営業赤字を計上

サウンドクラウドは、オンライン・ミュージックおよびオーディオ共有プラットフォームで、月間リスナー数が1億7500万人を達成しており、近く2億人を達成する見込みである。だが同社の急速な成長のなかで、コストは売上高を追い越してしまった。
先日公表されたアニュアルレポートによると、2013年に同社は1120万ユーロ(1410万ドル)を売り上げ、前年度の8百万ユーロから40パーセント増となった。だが同社の営業損益は2310万ユーロ(2920万ドル)の欠損となり、前年度の1240万ユーロから倍増した。
「弊社ではサウンドクラウドがサウンドの視聴、制作、共有の場として他社をリードする立場へと移行したとみています。」と同社は文書のなかで述べている。「これによりテクノロジへの先行投資、人員増強、マーケティングの必要が生じました。売上高の増加を上回る仕入高の増加が見受けられます」
同社は2013年期末時点でベルリン、ロンドン、サン・フランシスコ、ブルガリアのソフィアで計224名の従業員を抱える。ブルガリア支社は2012年にインスティンクティヴという企業を1千万ユーロで買収したことによる。(この買収は当時ほとんど報じられなかったが、今回のアニュアルレポートで記載されている。サウンドクラウドは2013年に買収を行わなかった)このアニュアルレポートは英国の企業庁へ提出されたもので、同社は本店を英国に登記している。この情報はスウェーデンのダーゲンス・インダストリ紙が最初に報じた(スウェーデン語で有料版となっている)。スウェーデンはこれまでデジタル・ミュージックの主要国となってきた。スポティファイの本拠地であるほか、サウンドクラウドは2007年よりベルリンを本拠地としているものの、設立はスウェーデンのストックホルムで、アレックス・リュングとエリック・ワールフォルスが始めた。
これまでサウンドクラウドは1億2330万ドルを資金調達したことを公表している。今年インスティテューショナル・ヴェンチャー・パートナーズやチャーニン・グループからシリーズDラウンドとして調達した6千万ドルもここに含まれる。2014年7月にはジャーマン・スタートアップ・グループからプライヴェート・エクィティ投資を受けているが、金額は非公開だ(弊紙では詳細について問合わせているところである)。シリーズDラウンドでサウンドクラウドの評価額は7億ドルとなった。(続きを読む)
(From the TechCrunch blog post. Thanks to Ingrid Lunden.)