ミドル・スクールにコンピュータ・サイエンスを

(This is a translated version of "A VC" blog post. Thanks to Fred Wilson.)
わたしの2人の娘たちはコード1行の書き方すら習うこともなくミドル・スクールを卒業した。わたしの息子は今年ミドル・スクールを卒業するが彼はちょっと違う。というのは何年か前、あるITPの大学院生に息子を紹介して、プログラミングやUX・UIデザインを教えてもらったからだ。だがもし息子をミドル・スクールに通わせるのみだったら、彼もまた娘たちと同じ側にいたことだろう。
これはわたしの子供たちが通った学校に全面的に責任があるわけではない。いろいろな人に聞いてまわったが、ミドル・スクールでコンピュータ・サイエンスの授業というのはあまり一般にはないようだ。
これは誤りである。
うちでは子供にフランス語を教えつづけているが、Ruby on Railsを教えてはいない。この先数年のあいだに、どちらがより彼らの役に立つとあなたは思いますか?
NYタイムズが今朝この話題を記事にしていた。国立科学財団のプログラム・ディレクターをしているジャニス・C・キュニーの書いたこの記事から、引用しよう。

こんにち、コンピュータ・サイエンスの入門コースは得てして学生にワード・プロセッサや表計算のプログラムのようなソフトウェアを使うことを教えることにとどまっている。といって上級者向けカリキュラムではプログラミングに集中してしまっている。わたしたちは、子供にコンピューティングの魔法を見せ、納得させることを行なっていない。

いずれにせよプログラミングの入門コースはハイ・スクールで行なうべきではない。ミドル・スクール、それも6年次くらいで行なうべきだ。ソフトウェアを書くことをさせ、コードでなにかを実現させるべきである。
わたしは初めてコードを書き、コンパイルし、実行させ、自分の設計したとおりのことをコンピュータが実現してくれたときのことを覚えている。それはジャニスの言うとおり、「魔法」だった。わたしは魅了され、そのことは40年近く経ったいまでも残っている。
オバマ政権がほんとうに職業について大事な施策をし、21世紀のアメリカを立て直したいのなら、ミドル・スクールにすぐれたプログラミングのカリキュラムを設置することに予算を組むことだ。そのカリキュラムを教えるために教師を訓練することに予算を組むことだ。そうすれば数百万人の子供が最初のデートを経験するよりも先にコードを書く経験ができる。それはたくさんのものごとを変えてしまうことだろう。