呉座氏があまりハラスメントの発言について自覚出来ていなかった(少なくとも2022年の訴訟開始時点では)件について

anond.hatelabo.jp
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http://www.mklo.org/mklo/wp-content/uploads/2024/05/60e679ff8a4b2a23f04d97cb21344e27.pdf
※
呉座勇一氏が日本歴史学協会を訴えた名誉毀損訴訟で日本歴史学協会が全面勝訴しました - 武蔵小杉合同法律事務所
ここのリンクからの資料です。


メチャクチャ粗く言いますと、「日本歴史学協会の、呉座氏事件への言及が、呉座氏に一方的に不利益を及ぼした」というような感じって言ったらいいんでしょうかね。そういう訴えだったんですが、「いやハラスメントかそうじゃないかって議論は裁判ではしないし、それ相応に判断されうる書き込みがあったのは事実なんだから、そこでの意見表明は名誉毀損には該当しないよ」というくらいの話です。


なので、

「本件声明は、被告が、ハラスメント行為やそれを看過する行為等を批判し、ハラスメントを生み出す構造を明らかにし、同じことを繰り返さないための取り組みを進めるという被告の課題と責任を表明したもの」と認定、本件声明は公正な論評として違法性が阻却され、不法行為は成立しないとした。

http://www.mklo.org/archives/1961

はちょっと話が大げさというか、そこまで裁判所は内容に踏み込んでなくて、「公正な論評なんかどうかは、それこそ議論の自由の中で話する事です」という、わりと門前払いに近い(てか、まあそういうものなんですがね、名誉毀損裁判って)対応になってます。
全く内容に触れてないかというとそうではなくて、「呉座氏を暗に示唆した事例を含めたこういう声明が出るのは、呉座氏発言のログとかもあるわけだし合理的だし特に不法行為が認められんのだが」という話です。
ある意味、もっと塩な対応をされたと言ってもいいかもです。