原発のALPS処理水が、まあ「汚染水」と言っていいと思うんだがなあ。

なんかやたらデマ設定している人がいるんだが。
https://digital.asahi.com/articles/ASL9X6HQ3L9XULBJ014.html
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.asahi.com/articles/ASL9X6HQ3L9XULBJ014.html
処理水ではなく「処理途上水」という言い方をしているのだが、まあそれって「汚染水」で良いですよね、別にと思うのだが。


林智裕とか菊池教授とかはこの辺り理解しているのだろうか。
いや、ALPSに処理能力があり(無論、処理能力を発揮出来る状況であれば、であるが)、再度処理する事によって減らすという事は可能であろう(資源を無限に投じるなら)。


ただ、「第三者機関」とかが放出前に検査する事になっているが、その「第三者機関」とは何処なのか。本当に第三者性を担保出来ているのか、そもそもそこが幾ら検知出来たとしても公表が握り潰せたら第三者機関の機能を果たせないのだが、その辺りの配慮はどうなのか、とかが全く見えん。
無論、五年前の話なので、全くの無策であったとは思わないが、現実問題として、国がこの辺りのトップや委員会を仕切る事は決定しているが、現実の実施体制はまだ存在していないようなんだが。実施者だけが実施の上でこうしますあるいは出来る出来ないというような話が出来ると思うのだが、現在の発表で言われているのは、まだ机上のプランニングでしかないと思うんだが。


あと、「実際に処理途上水w流したとしても、もしかしたら分からんかもなー」という所で、結局今でも環境中に汚染水(ALPS通ってない水)が放出されているのではという推測がある。
https://mainichi.jp/articles/20230707/dde/001/040/031000c
まあ、食品として食べる為に漁獲されているものではない(そりゃ流石に廃棄原発の港の魚は食えん)が、海底や一時的に降り注いだ地域のダムの底とかには溜まっている。それはどうしようもないのだが、たまにダムはメンテナンスの為に底の泥を集めたりはするがそれの度に問題にはなるだろう(放射性セシウムの半減期は長いもので30年なんで、徐々には減るとは思うが、十年二十年では問題であり続けるとは思う。溜まるし)


健康被害には繋がらないとかってのは、まあ全体的には言えはするのだが、一部偏りがあって被害が出る可能性はなきにしもあらず、とは思う。思ったより紛れずに偏りあるなという感覚がある。
100%ないとは言えないだけだ、みたいな説明には胡散臭さを感じはするし、そういう理路で安全と言っているわけではなく、我々は結構既に放射線まあまあ浴びてるしなという事なだけである。
タバコの健康被害って明確なんだが、副流煙ぐらいになると立証出来ないくらいには、日常的にガンの可能性とかに晒されているからな、というようなもんで。
環境ホルモンとか言うけど、お前らが垂れ流している尿に相当ナマモノのホルモン混ざってるで、みたいな。これはちょっと分かりにくいか。


現実的な施策を考えると、風評被害をなくすほどの精度で実施出来るわけはないし、その程度の精度だとは言えるとは思うが。




翻って、例えば健康食品とかの売り文句、機能性食品とかある程度国が許している所の世界の事を考えると、
我々は、そういう「細かい健康への影響」を謳い文句にして発展している業界の存在を許しているしわりと認めているわけで、
あんまりこの辺り、風評というものの発生する背景に気を使ってない話が多いなとも思う。
宝くじに当たりたくないなという人間が宝くじを買わないようにするというようなものである(宝くじは必ず当たりが入っている、というわけで例えているのではない。ちなみに、キャリーオーバーとかあるしな)。日々暮らす人間が、健康に不安を抱えているような状況の時に、なんでか難消化性デキストリン入りの飲み物を選択するように、福島県産をなんとなく避ける、というのは当たり前にあるだろう。いやいやお前らそんなに便秘なんかよとか思ったりするが、ビタミンC入のお茶とか飲んでたりするしな。いやまあこれは酸化防止剤なんだが。ちょっと別口だが、最近完全栄養食みたいな飲料を朝取っているのだが、アレ夕方くらいに残ってるのみたら大抵腐敗始まってるんだよな。お茶とかでも油断しているとすぐに菌がおそらく育ってる。それに比べてペットボトルのお茶の保ちの良さよ。


閑話休題。
風評被害がとか言っている人たちは、自分たちが風評被害の要因の一つになっている事にかなり無自覚な気がする。感じが悪いがとは言え偉い人なんだろうと思ってたら、結局よう現実分かってない人だったりとかで、「知らんからそんな事簡単に言える」とか「科学の原理とか言ってるけど、じゃあ基準値超えてるのを処理水と呼んで一緒くたにしてた人が、基準値以下だからとか言ってもなあ」という、そういう雑さに対して、不信感を抱かれるからこそ、「その人達が言っている事が信じられない」という所があろう。
河野大臣が、「絶対ない」とか言い切っている事について、今大半の人が「お前の口癖なんか知らんけど、信じられんなあ」と思っているように。「ちゃんとチェックしろ!」って言っても「分かってないものはチェックが出来ない」という当たり前の話に対して、「現場を知らんのやな」「また河野大臣がなんか言ってるわ」となってくるのは仕方がないように。
現実問題として、「技術的には可能であるが」とかなんでああいう人たちは言わないんでしょうな。「言ったものが出来なかったら現場の手落ち」とか思ってんだろうなあ。「気を張って注意出来るのは、長くても五年程度じゃねえかな」とか思わないんだろうな。大体五年くらいで形骸化、適当化するでしょ?お金にもならないし経験としても別に生きるわけでもない、頑張ってもそんな報われる事もない、この手の業界で、如何に形骸化しても動くかというシステムを作る事が肝要なんだが、未だにプロジェクト立ち上げ時の行間は気合や大和魂で誤魔化せみたいな所が見える。


未だに廃炉の中をマトモに観察出来てないし、いつでも突発的な濃度上昇とかも有り得るのに、なんというか、安全を安請け合いする人多いよなあ・・・・・・