「上に政策あり、下に対策あり」事例な気がする。

bufferings.hatenablog.com
i2key.hateblo.jp


何故遅れるのか、あるいは遅いのか?という事を探りにいかずに、「こういう道理なんだろう」みたいに探すとあんまりよくない気が。
厳密に考えろという話ではないが、「予定より必ず遅れる場合が多い」ケースでは、明らかに原因があるはずである。統計とかでいう系統誤差が入っているというやつで。
最初のエントリのやつでは、「手戻り等の工数を想定してない」とかになるだろうか。リスク要因とかをあんまり考慮出来てない、という事だろう。


最初の例では、そもそも「約束が開発を遅らせているわけではない」。「最初の見込みが全然甘い」だけだ。コミットメントによって「見込みの甘さが修正されている」。
変な話、計画をどんどん変更しても評価とかにつながらない、というなら、リスクとかバッファ抜きにして、「予想がついた段階で工程とか追加してどんどん遅らせるのが、その場その場で計画を見直しするという意味でも正しい振る舞いだと思う」が、いざ会社の歯車組み合わせる側になると「予定された工数で機能を仕上げる事」が優先にはなる。
不思議な事だが、「予定より早く出来ようが遅く出来ようが精度という面では何も違いがない」し、「バッファというのは予定でもなんでもないから、そこで帳尻合わせたところで予想とずれているのには代わりはない」のだが、不思議と問題視されない。
エンジニアリングで追求してどうにかなるのは「精度」であって、「政治」は経営学とか政治学の分野になる。


とか言っても、大体経営層がなるほどとか言うのはこういうエンジニアリング的な考え方ではなく、思想とか哲学とかそっちの方なんでまあどうしようもない事多いけど。
でも、コミットメントが云々じゃなくて「上に政策あり、下に対策あり」ってだけだと思うよ。
ここの部分が大きいと「内製」とかが妙案にはなってくるんだよね。どうにかならんものかなとは思う。