クソコラ並の酷さ。

「日本人の55%は我が子が誘拐されても犯罪組織に身代金を渡すくらいなら毅然として我が子が殺される方を選ぶらしい - 誰かの妄想・はてな版」を見て。
溜息が出た。

人質事件で安倍政権がどんな対応をしたのか、人質が2人とも殺されたという結果以外まるで明らかになっていない時点で、日本人の55%は「日本人人質事件を巡る政府の対応が「適切だった」」と判断するようですね。

当然、そういう人たちは、自分たちの子供が誘拐されて、身代金を出さなければ殺すと誘拐犯から脅迫されても、犯罪者と交渉などしないという“毅然とした”態度を警察が犯人達に対して公表しても適切だと思うのでしょう。その結果、自分たちの子供が殺されても、犯罪者が悪いのであって、警察の対応には何の問題もない、と思うのでしょうね。

日本人の55%は我が子が誘拐されても犯罪組織に身代金を渡すくらいなら毅然として我が子が殺される方を選ぶらしい - 誰かの妄想・はてな版

流石に極東の島国では、シリアに知り合いもいるような人もいないから、気楽に「通常の誘拐犯と一緒」と思うのだろう。


自分は、ISILに知り合いはいない。新婚旅行でフランスに行ったぐらい。11月の末ぐらいから12月の頭、パリとモンサンミッシェルという王道の旅行だったのだが、それでも、バスチーユ辺りに出かけていたので、襲撃事件辺りから、そう遠い話とは思ってはいない。
いや、思ってはいないと言いたいが、その実、やはり遠い。


相手は、「その金で人を殺す」。日本人はもしかしたら一人ぐらいは犠牲が減らせたかも知れない(いや実際の所は全くそういう非現実的な事は考えていない。比較的ISILに協力的な人に金を渡せば交渉ルートが発生したかも知れないが、あれだけ騒がれていてはあったとしてもそんなルートは潰れただろう)。
で。
その金でどれぐらいシリアの人が死ぬと思う?


戦争当事者だから人命にはカウントしない、という倫理観も有り得るかも知れない。そんな所であろうが、否定はしない。


ただただ、戦場から遠いと思うだけだよ。