今週の国債・長期金利状況 2015/02/25
定期預金の金利や社債の利率に影響する国債・長期金利の状況を毎週水曜に掲載していきます。


日本5年国債 3ヶ月 日足
日本3年国債 3ヶ月 日足
国債・長期金利に関する記事
国債・長期金利の状況
異次元緩和の副作用による国債市場の衰退




・ロイター 2015/02/25 15:10
〔金利マーケットアイ〕国債先物が大幅続伸で引け、長期金利は3週ぶり0.335%に低下
・ダイヤモンド・オンライン 2015/02/24
日銀の緩和策が限界を露呈 株価と日本国債の危うい関係
・日経新聞 2015/2/19 06:00
「ブレないクロダ」を演出できるか
10年国債のグラフを見ると2/16 を頂点に
下落傾向にあります。
0.350% 10年国債
0.099% 5年国債
0.042% 3年国債
今週(2/19-25)はの動きの範囲
10年国債: 0.340% から 0.400% の間
5年国債: 0.092% から 0.120% の間
3年国債: 0.037% から 0.059% の間
今の状況での個人向け国債の利率
10年国債: 0.350% × 0.66 = 0.231%
5年国債: 0.099% - 0.05 = 0.049% -> 0.05%
3年国債: 0.042% - 0.03 = 0.012% -> 0.05%
3月の個人向け国債もまだ厳しいですね。
一時期の国債市場の混乱が収束し
ギリシャ債務問題、ウクライナ停戦問題が
一服している状況から国債売買も順調に推移し
金利が低下していると思われます。
本日の状況
> 前日の海外市場で、イエレン米連邦準備理事会議長の議会証言が
> ハト派的な内容と受け止められ、米債が買われた流れを引き継いで
> 買いが先行した。日銀の買い入れに加えて、年限長期化に絡んだ
> 買いで、需給引き締まりを意識。
> 午後に入ると先物が一段高の展開となった。
> 現物市場は長期・超長期ゾーンが堅調。現物受渡ベースの
> 月内最終売買日を迎え、年金勢などからの年限長期化目的の
> 買いを、カレント債を中心に観測。
> 10年最長期国債利回り(長期金利)は同3.5bp低い
> 0.335%と2月6日以来約3週ぶり
> 20年超長期国債利回りは同4bp低い1.140%と
> 2月9日以来約2週ぶりの水準にそれぞれ低下した。
『日銀の緩和策が限界を露呈 株価と日本国債の危うい関係』の記事では
> 1月までは、入札は昨年まで順調で、むしろ金利の低下に
> 歯止めがかからないことが市場では問題視されていた。
> しかし2月に入って様相は一変。国債市場は一気に不安定化する。
> 3日、長期金利が一時0.365%まで急騰(国債価格は急落)したのだ。
> 10年物国債の入札が市場予想を大幅に下回って、需要の乏しい
> 低調な結果に終わり、国債売りが膨らんだためとされる。
> 13日の5年物国債の入札でも、金融機関からの応札額が2013年4月
> 以来の少なさとなり、長期金利は0.435%まで跳ね上がった。
> 大半の国債を日銀が買い上げる緩和策のせいで、日銀以外に買い手が
> 極端に減り、市場機能が著しく低下したことの表れといえた。
> 前出の債券市場関係者は、「日本国債を売買してきた国内の大手銀行や
> 証券の債券ディーラーたちは、すでに日銀による今の過度な緩和策に
> 限界を感じている」と日銀による緩和策の限界説を唱えた。
> というのも、国債市場では昨年まで、緩和策の流れに乗った
> 「日銀トレード」で一定の収益を上げることができた。
> 日銀トレードとは、国債入札において新発国債を低い利回り
> (高い価格)でも購入し、落札価格以上で買ってくれる日銀に
> すぐさま売却して薄い利ざやを積み上げていく取引だ。
> しかし、想定外の金利上昇(国債価格の低下)で、
> 日銀トレードによる利ざや稼ぎは難しくなった。
この「日銀トレード」があるから、マイナス金利でも
購入者が居たのだと思います。
しかし、参加者が減り国債入札の不調などで金利上昇が続けば、
中央銀行である日銀の緩和策に対する信頼は足元から崩れかねない。
日銀がスイス中銀のようにちゃぶ台返しで国債購入を突然止める
かも知れないと想起されると更に国債を購入者が減ることになる。
異次元緩和効果が既に限界があり、更なる緩和は逆効果になると
日銀内部からも聞かれると報道されました。
『「ブレないクロダ」を演出できるか』の記事によれば
> 黒田総裁は「逆効果があるとは全く思っていない」ときっぱり否定。
> 「今ただちに追加的なことを考える必要はない」としつつも
> 「物価の基調に変化が生じ、物価安定目標の早期達成が
> 難しくなる事態が生じれば、当然ちゅうちょなく調整する」と
> 繰り返し強調した。
為替市場に弱気を見せると直ぐに円高に戻される状況なので
「追加緩和」カードは強調し続けなければならないのでしょう。
異次元緩和は日本経済の活性化にもう余り効果が無く
国債市場の衰退を招く副作用が表面化した以上
早く緩和を縮小すべきだとは思います。
しかし、混乱無く緩和縮小は大変難しい状況です。
くれぐれもスイスのような「ちゃぶ台返し」をしないように願います。
全国から口座開設可能なネット支店ネット銀行の円定期金利比較は、
毎週月曜に更新しています下記参照して下さい。
・ネット銀行定期預金金利比較
地方金融機関の高金利は随時更新しています下記参照して下さい。
・高金利!地方金融機関まとめ 随時更新
日本10年国債 3ヶ月 日足 2015/02/25


日本5年国債 3ヶ月 日足
日本3年国債 3ヶ月 日足
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国債・長期金利の状況
異次元緩和の副作用による国債市場の衰退
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日本5年国債 3ヶ月 日足 2015/02/25


日本3年国債 3ヶ月 日足 2015/02/25


国債・長期金利に関する記事
・ロイター 2015/02/25 15:10
〔金利マーケットアイ〕国債先物が大幅続伸で引け、長期金利は3週ぶり0.335%に低下
・ダイヤモンド・オンライン 2015/02/24
日銀の緩和策が限界を露呈 株価と日本国債の危うい関係
・日経新聞 2015/2/19 06:00
「ブレないクロダ」を演出できるか
国債・長期金利の状況
10年国債のグラフを見ると2/16 を頂点に
下落傾向にあります。
0.350% 10年国債
0.099% 5年国債
0.042% 3年国債
今週(2/19-25)はの動きの範囲
10年国債: 0.340% から 0.400% の間
5年国債: 0.092% から 0.120% の間
3年国債: 0.037% から 0.059% の間
今の状況での個人向け国債の利率
10年国債: 0.350% × 0.66 = 0.231%
5年国債: 0.099% - 0.05 = 0.049% -> 0.05%
3年国債: 0.042% - 0.03 = 0.012% -> 0.05%
3月の個人向け国債もまだ厳しいですね。
一時期の国債市場の混乱が収束し
ギリシャ債務問題、ウクライナ停戦問題が
一服している状況から国債売買も順調に推移し
金利が低下していると思われます。
本日の状況
> 前日の海外市場で、イエレン米連邦準備理事会議長の議会証言が
> ハト派的な内容と受け止められ、米債が買われた流れを引き継いで
> 買いが先行した。日銀の買い入れに加えて、年限長期化に絡んだ
> 買いで、需給引き締まりを意識。
> 午後に入ると先物が一段高の展開となった。
> 現物市場は長期・超長期ゾーンが堅調。現物受渡ベースの
> 月内最終売買日を迎え、年金勢などからの年限長期化目的の
> 買いを、カレント債を中心に観測。
> 10年最長期国債利回り(長期金利)は同3.5bp低い
> 0.335%と2月6日以来約3週ぶり
> 20年超長期国債利回りは同4bp低い1.140%と
> 2月9日以来約2週ぶりの水準にそれぞれ低下した。
異次元緩和の副作用による国債市場の衰退
『日銀の緩和策が限界を露呈 株価と日本国債の危うい関係』の記事では
> 1月までは、入札は昨年まで順調で、むしろ金利の低下に
> 歯止めがかからないことが市場では問題視されていた。
> しかし2月に入って様相は一変。国債市場は一気に不安定化する。
> 3日、長期金利が一時0.365%まで急騰(国債価格は急落)したのだ。
> 10年物国債の入札が市場予想を大幅に下回って、需要の乏しい
> 低調な結果に終わり、国債売りが膨らんだためとされる。
> 13日の5年物国債の入札でも、金融機関からの応札額が2013年4月
> 以来の少なさとなり、長期金利は0.435%まで跳ね上がった。
> 大半の国債を日銀が買い上げる緩和策のせいで、日銀以外に買い手が
> 極端に減り、市場機能が著しく低下したことの表れといえた。
> 前出の債券市場関係者は、「日本国債を売買してきた国内の大手銀行や
> 証券の債券ディーラーたちは、すでに日銀による今の過度な緩和策に
> 限界を感じている」と日銀による緩和策の限界説を唱えた。
> というのも、国債市場では昨年まで、緩和策の流れに乗った
> 「日銀トレード」で一定の収益を上げることができた。
> 日銀トレードとは、国債入札において新発国債を低い利回り
> (高い価格)でも購入し、落札価格以上で買ってくれる日銀に
> すぐさま売却して薄い利ざやを積み上げていく取引だ。
> しかし、想定外の金利上昇(国債価格の低下)で、
> 日銀トレードによる利ざや稼ぎは難しくなった。
この「日銀トレード」があるから、マイナス金利でも
購入者が居たのだと思います。
しかし、参加者が減り国債入札の不調などで金利上昇が続けば、
中央銀行である日銀の緩和策に対する信頼は足元から崩れかねない。
日銀がスイス中銀のようにちゃぶ台返しで国債購入を突然止める
かも知れないと想起されると更に国債を購入者が減ることになる。
異次元緩和効果が既に限界があり、更なる緩和は逆効果になると
日銀内部からも聞かれると報道されました。
『「ブレないクロダ」を演出できるか』の記事によれば
> 黒田総裁は「逆効果があるとは全く思っていない」ときっぱり否定。
> 「今ただちに追加的なことを考える必要はない」としつつも
> 「物価の基調に変化が生じ、物価安定目標の早期達成が
> 難しくなる事態が生じれば、当然ちゅうちょなく調整する」と
> 繰り返し強調した。
為替市場に弱気を見せると直ぐに円高に戻される状況なので
「追加緩和」カードは強調し続けなければならないのでしょう。
異次元緩和は日本経済の活性化にもう余り効果が無く
国債市場の衰退を招く副作用が表面化した以上
早く緩和を縮小すべきだとは思います。
しかし、混乱無く緩和縮小は大変難しい状況です。
くれぐれもスイスのような「ちゃぶ台返し」をしないように願います。
全国から口座開設可能なネット支店ネット銀行の円定期金利比較は、
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