WCWの優勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 16:12 UTC 版)
「マンデー・ナイト・ウォーズ」の記事における「WCWの優勢」の解説
詳細は「ニュー・ワールド・オーダー」を参照 1996年5月27日、WWFでレイザー・ラモンと名乗っていたスコット・ホールがWCWに登場した。その翌週、元WWF王者のディーゼルことケビン・ナッシュが電撃的に登場。2人は「ジ・アウトサイダーズ」、WWFからの侵略者と名乗った。その後数週間、彼らは第3の謎のメンバーがやってくることを告げた。 7月7日のPPV興行『バッシュ・アット・ザ・ビーチ』で、ホールとナッシュは第3の謎のパートナーと組み、レックス・ルガー、ランディ・サベージ、スティング組との対戦カードが組まれた。ホールとナッシュは第3のメンバーなしで現れた。試合が始まると、スティンガー・スプラッシュがナッシュの後ろのルガーに誤爆し、ルガーは担架で運ばれ、試合はジ・アウトサイダーズ対スティング&サベージ組で進められた。 試合が混沌としてきたところ、ハルク・ホーガンがリングに現れ、瞬間ジ・アウトサイダーズの前に立った後、いきなりサベージを攻撃し、ジ・アウトサイダーズの謎のパートナーは実はホーガンだったのだということを観衆は知った。試合後の直接インタビューで、ホーガンはヒール転向の理由を、観衆に飽き飽きしたからだと答えた。ホーガンは新しいユニットをニュー・ワールド・オーダー(nWo)と名付け、WCWとnWoの間の抗争を開始した。 目撃したファンの多くはホーガンの裏切りに憤慨し、彼のインタビュー中にリングに紙コップやペットボトルを投げ入れた。あるファンはホーガンに向かっていってセキュリティに止められた。アナウンサーのミーン・ジーン・オーカーランドの著書によると、ホーガンはこの時ファンの投げたビール缶で鼻を骨折したという。 まもなくWWFは実際に訴訟を起こした。nWoのストーリーラインは、ビンス・マクマホンがホールとナッシュをWCWを破壊するために送り込んだという内容であることを申し立てた。しかし、ビショフは『グレート・アメリカン・バッシュ』でホールとナッシュにWWFに雇われたのかを判事のように問いただすと、2人は「No」と答えた。訴訟の別の理由として、WWFはスコット・ホールが演じているキャラクターは、WWFが所有するレイザー・ラモンのキャラクターに似ていると主張した。しかし実際は、レイザー・ラモンのキャラクターは、さらにその前のWCWのキャラクター、ダイヤモンド・スタッドにそっくりなのだった。結局この訴訟は数年にわたった。 WCWナイトロは、nWoの爆発的な人気で、それから84週間連続でWWFロウよりも上回った。
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