900年から1800年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:24 UTC 版)
北欧のヴァイキングたちは西への航海の末にグリーンランドへ入植し、さらに北および西への航海を進めた結果、エルズミーア島・スクレリング島・ルイン島にまで到達した。彼らは「スクレリング」と呼ぶ先住民たち(イヌイットなど)との交易や海獣の狩猟を行う一方、スクレリングたちとしばしば対立したことが記録(サガ)に残っている。しかし小氷期(14世紀-19世紀)の到来を一因としてバイキングはグリーンランドを放棄し、この先へのヨーロッパ人による航海は15世紀末まで途絶える。 ヴァイキングのサガが記録された時代からおよそ2世紀の間(1000年頃から1200年頃まで、ヴァイキングがより大型の船を使った時期も含むとさらに幅広い期間)は中世の温暖期と呼ばれ、14世紀以降の小氷期より確実に暖かく、北極の一部地域は20世紀前半よりも暖かかった可能性がある。また中世の温暖期は現在と海水準が異なった。北極地域の氷床が薄くなったため、その下の陸地が、重みがとれた反動で20mは高くなったとみられる。
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