鱗の配列
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/13 07:41 UTC 版)
鱗の配列は、分類学的な有用性のみならず、法医学や種の保全においても重要である。頭部を除き、ヘビは瓦重ね状の鱗を有する。ヘビには体に沿って全身または一部に鱗列があり、頭部などの部位に特殊な鱗が多くあり、それらは単一ないし左右一対である。 ヘビの体躯にある体鱗(body scale,dorsal scale)は、胴に沿って列を作る。隣り合う体鱗列は互いに斜め方向へと列をなす。 大半のヘビでは体鱗列は奇数だが、カサントウ属などでは偶数になっている。一部の水生・海生ヘビでは鱗が粒状になっており、列を数えることはできない。 体鱗列数の幅は広く、フミキリヘビで10、キノボリアトバ属、スベハダヘビ属 、ヒメヘビ属、ワモンベニヘビで13、日本に生息するアカマタで17、アオダイショウでは23や25 である。大きなものだとニシキヘビ属で65から75、オオアタマウミヘビ属で74から93、ヤスリヘビ属で130から150ある。ヘビの大部分を占めるナミヘビ科は15、17、19の鱗列を持つ。列は胴体中央で最も数が多く、頭・尾に向かうほど数が減る。
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