こうちょうりょく‐こう〔カウチヤウリヨクカウ〕【高張力鋼】
高張力鋼
high tensile strength steels |
建築、橋、船舶、車両その他の構造用及び圧力容器用として、通常、引張強さ490 N/mm2以上で溶接性、切欠きじん性及び加工性も重視して製造された鋼材。 自動車用冷延鋼板では引張強さ340 N/mm2以上を高張力鋼という。 |
高張力鋼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 00:33 UTC 版)
高張力鋼(こうちょうりょくこう、英語: High Tensile Strength Steel; HTSS)は合金成分の添加、組織の制御などを行って、一般構造用圧延鋼材よりも強度を向上させた鋼材。日本ではハイテン[1]、高抗張力鋼とも呼ばれる。
- ^ a b c 機械材料学, p. 235.
- ^ 木原博「日本における構造用高張力鋼の発達と溶接上の問題点」『鉄と鋼』第58巻、第13号、日本鉄鋼協会、1903-1912頁、1972年。doi:10.2355/tetsutohagane1955.58.13_1903。
- ^ 日立金属株式会社安来工場100年史編成委員会 編:安来工場百年の歩み (1999) 全国書誌番号:20108017
- ^ 機械材料学, p. 247.
- ^ 山本俊二「遅れ破壊について」『鉄と鋼』第55巻第4号、日本鉄鋼協会、1969年、326-337頁、doi:10.2355/tetsutohagane1955.55.4_326、ISSN 0021-1575、NAID 110002272784。 p.326 より
- ^ “軽量化・衝突安全性確保に貢献するハイテン(自動車用高強度鋼板)”. 日本製鉄. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “自動車を軽量化する鋼板 鉄鋼、最新技術で海外生産”. 日本経済新聞 (2015年2月16日). 2022年10月10日閲覧。
- ^ “日産ノートに高張力鋼板、ユニプレス、軽さも強み。”. 日経産業新聞. (2021年3月8日)
- ^ “[経済転換]鉄鋼(3)生き残り 海外生産カギ(連載)”. 読売新聞. (2020年9月6日)
- ^ 細谷佳弘、船川義正『自動車用ハイテン : その誕生と進化の足跡』JFE21世紀財団、2008年12月25日、はじめに頁。 NCID BA88634198。全国書誌番号:21569654。 (非売品)
- ^ “Q-05-02-14 - 軟鋼と高張力鋼を溶接する場合の溶接施工上の注意点は。| 接合・溶接技術Q&A | 溶接情報センター”. www-it.jwes.or.jp. 2021年12月7日閲覧。
- ^ “Q-06-03-01 - 低合金鋼の溶接に際して,溶接材料の選択および溶接施工上留意すべき点を教えて下さい。| 接合・溶接技術Q&A | 溶接情報センター”. www-it.jwes.or.jp. 2021年12月7日閲覧。
- ^ “高張力鋼”. www1.cts.ne.jp. 2021年12月7日閲覧。
- ^ 春義, 鈴木「高張力鋼の溶接性と施工上の注意」『高圧力』第7巻第5号、日本高圧力技術協会、1969年、1770-1778頁、doi:10.11181/hpi1963.7.1770。
- ^ “鋼材と溶接 : 鋼材の溶接性と溶接接手性能” (PDF). こぺるにくす (神戸製鋼所) 7 APR. (1998) .
高張力鋼(High-Tensile Steel)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 15:34 UTC 版)
「船体」の記事における「高張力鋼(High-Tensile Steel)」の解説
軟鋼に比べて価格が高いが、船の重心を低くするために、強度を保ちながら出来るだけ重量を軽くすることが求められる上部構造物には以前から炭素とマンガンを多く含む高張力鋼が使われてきたが、21世紀初頭の現在、超大型コンテナ船をはじめとして船体の主要部に使われ始めている。一般的には1センチ前後の厚みの鋼材が使用されるが、超大型タンカーでは主要部分に5センチ厚の鋼材が使用される。
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