電解質
水に溶け、電離して陰陽のイオンを生じ、その溶液が電導性を示す物質を電解質という。電流を流すと電気分解現象が発生する物質である。電離度の大小により、多くの無機酸、無機塩基、塩などのような強電解質と多くの有機酸、有機塩基などのような弱電解質とに分けられ、三酸化ナトリウム、塩化ナトリウムは強電解質の一例である。電解研摩は電解質の電気分解現象を応用したもので、電解研摩面の耐食性、耐摩耗性、電磁波の反射率、電気接触抵抗値低下等の、表面特性を必要とする部品類の精密仕上げ加工に使われている。
電解質 ( electrolytes )
電解質
電解質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 05:08 UTC 版)
電解質(でんかいしつ、英語: electrolyte)とは溶媒中に溶解した際に、陽イオンと陰イオンに電離する物質のことである。これに対し、溶媒中に溶解しても電離しない物質を非電解質という。
一般に電解液は電気分解が起こる以上の電圧をかければ電気伝導性を示すが、電解液でないものは電気抵抗が大きい。また、ほとんど溶媒中に溶解しないものは電解質にも非電解質にも含まれない。
溶融した電解質や固体の電解質というものも存在する。
つまり、物質を水に溶かしたとき、イオンになるものとならないものがあり、電気を通す物質はイオンになるものである。これを電解質という。
電解質溶液は十分に高い電圧(一般に数ボルト程度)をかけると電気分解することが可能である。「電解質」という名称はこのことから付けられた。電気分解を起こすことのできる理論分解電圧 V ′ はギブス自由エネルギー変化と以下の関係にある。実際には過電圧のため理論分解電圧より高い電圧を必要とする[1]。