開館時
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 14:22 UTC 版)
映画全盛期の1952年(昭和27年)頃には、地元住民が共同出資して本町に足助劇場が開館した。『足助物語 昭和30年の合併から50年』は開館年を昭和20年代後半としている。建物は昭和20年代に建てられた木造平屋建であり、延床面積は約500m2。外壁はモルタルであり、屋根はコンクリート製の瓦葺である。定員は276人であり、主に邦画を上映した。映画のほかには歌謡ショーを開催することも多く、藤島桓夫の『君の名は』などの人気が高かった。足助町では山仕事に従事する住民が多かったため、雛祭りなどの季節行事の際に雨が降ると映画館の観客が増えた。映画全盛期には立ち見客が出るほどにぎわい、著名な俳優が訪れたこともあった。1963年(昭和38年)の台帳によると当時の入場料は大人100円であり、同年6月には1,172枚の入場券が使われた。 経営難のために1960年代末に閉館した。『足助物語 昭和30年の合併から50年』は閉館年を昭和40年代前半としている。最終上映作品は『伊豆の踊子』(1967年・東宝)だった。
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