遡及効
一般的には、法律の効力が当該法律の施行前に生じた事実にまで及ぶことを意味します。著作権又は著作隣接権に関する国際条約は、条約の種類により、遡及を原則としているものとそうでないものに分かれます。例えば、著作権の基本条約であるベルヌ条約は、遡及を原則としており、条約の発効前に創作された著作物であっても、条約の発効時に保護期間の満了等により著作権が消滅していない限り、保護する必要があることになっています。著作権に関する知的所有権機関条約、実演及びレコードに関する知的所有権機関条約及びＴＲＩＰＳ協定がこのタイプです。一方、条約の発効後に創作された著作物等についてのみ保護するという不遡及を原則としている条約は、万国著作権条約、実演家等保護条約(ローマ条約)及びレコード保護条約があります。
法の不遡及
(遡及効 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/12/08 04:08 UTC 版)
法の不遡及（ほうのふそきゅう）とは、法令の効力はその法の施行時以前には遡って適用されないという法体系における理念の一つである。
[続きの解説]
「法の不遡及」の続きの解説一覧
- 1 法の不遡及とは
- 2 法の不遡及の概要
遡及効
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/28 15:11 UTC 版)
「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」の記事における「遡及効」の解説
条約締結時以前に作成された著作物にも、遡って保護を与える。狭義の著作権に関する条約4本のうちベルヌ条約、TRIPS協定、WIPO著作権条約の3本は遡及効を採用しているが、万国著作権条約のみ不遡及となっている。
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「遡及効」の例文・使い方・用例・文例
- 遡及効果がある税を増やす
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