道中奉行とは? わかりやすく解説

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どうちゅう‐ぶぎょう〔ダウチユウブギヤウ〕【道中奉行】

読み方:どうちゅうぶぎょう

江戸幕府職名老中支配下にあって五街道宿場伝馬(てんま)・宿屋飛脚取り締まり道路の管理訴訟などつかさどった大目付勘定奉行兼職


道中奉行

読み方:ドウチュウブギョウ(douchuubugyou)

江戸時代幕府役職


道中奉行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/27 04:39 UTC 版)

道中奉行(どうちゅうぶぎょう)は、江戸幕府における職名のひとつ。

概要

道中奉行は、五街道である東海道中山道日光道中奥州道中甲州道中および、五街道の付属街道として主要街道を支配下にした[1]宿場駅の取締りや公事訴訟、助郷の監督、道路、橋梁渡船並木一里塚の整備など道中関係全てを担当した[2][3]

初見は『吏徴別録』の寛永4年(1632年)12月にある水野守信ら4名の任命の記事であるが、一般的には万治2年7月19日1659年9月5日)に大目付高木守久が兼任で就任したのにはじまるとされる。大目付兼帯1名として始まったが、元禄11年(1698年)に勘定奉行松平重良が道中奉行加役となって以後、大目付と勘定奉行から1名ずつ兼帯する2人制となった。

万治2年(1659年)、幕府道中奉行が設けられ、五街道に付属していた街道は「佐屋路美濃路例幣使街道壬生通・水戸佐倉道・本坂通などのほか日光法成道」があった[4]。佐屋路、例幣使街道本坂通は、明和元年(1764年)に道中奉行の管轄となった[5]

正徳2年(1712年)から享保9年(1724年)までは与力2騎、同心10人が配属され、配下に勘定組頭の兼職である道中方が置かれていた。

役料は享保8年(1723年)から年に3000石、文化2年(1805年)以後は年間金250両。

弘化2年(1845年)より大目付のみの兼帯。

脚注

  1. ^ 豊田・児玉(1970)105頁。
  2. ^ 浅井建爾 2001, p. 100.
  3. ^ 脇往還または脇街道、脇道などで、伊勢路・中国路・佐渡路は勘定奉行の管下にあった(内藤(1982)、33頁)。
  4. ^ 豊田・児玉(1970)107頁。
  5. ^ 国際交通文化協会(1938),40頁

参考文献

  • 浅井建爾 『道と路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2001年11月10日。ISBN 4-534-03315-X  
  • 内藤二郎. 「< 論説> 奉幣使をめぐりて」.『駒大経営研究』13.3、駒澤大学 、1982年: 33-59頁.
  • 国際交通文化協会『日本交通史料集成』第3輯 (五駅便覧)、国際交通文化協会、1938年。
  • 豊田武・児玉幸多編、『体系日本史叢書 : 交通史』24、山川出版社、1974年:488頁。

関連項目

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