連母音融合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 06:59 UTC 版)
母音(a, i, u, e, o)が連続する部分を連母音という。岡山弁では連母音が現れると、その部分が融合し母音の長音に変化する場合がある。以下は岡山市における連母音融合の主なパターン。 [ai] [ae] → [æː] [jæː] [eː]長い(nagai) → ナゲー(nageː) ちょうだい(choudai) → チョーデー(choːdeː) お前(omae) → オメー(omeː) .... etc [æː]はアとエの中間音の長音で、高齢層で聞かれる。[æː]は備前・備中に広く存在する発音で、美作には元来無かったが現在はこの発音がある。岡山市などの若年層では[eː]になる。 [oi] [oe] → [eː]青い(aoi) → アエー(aeː) すごい(sugoi) → スゲー(sugeː) .... etc [ui] → [iː]暑い(atsui) → アチー(achiː) きつい(kitsui) → キチー(kichiː) .... etc 固有名詞について母音の長音化が行われる例は少ない。ただ、高齢層においては「生産物名」「地名」「歴史上の人物および芸歴の長い芸能人の名前」など、「生活において使用が一般化されている固有名詞」を長母音化させる人も多い。一般人の人名については高齢者でも長母音化させることは少ない。そのため「使用頻度の多い音節に対して、滑舌の使用頻度を下げ、疲労を軽減させ発語の速度を上げるための変化」とも言える。
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連母音融合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/09 03:47 UTC 版)
佐賀弁では連母音の融合が全般的に激しい。次のような融合が起こる。
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連母音融合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 06:32 UTC 版)
母音(a, i, u, e, o)が連続する部分を連母音という。薩隅方言では連母音が現れると、その部分が融合し母音の短音に変化する場合がある。薩隅方言では原則として長音は短音化する(例)ユ(言う)、ソド(騒動)。以下は同方言における連母音融合の主なパターン。 /ai/,/ae/ > /e/長い /nagai/ → ナゲ /nage/ 具合 /guai/ → グエ /gue/ 橙 /daidai/ → デデ /dede/ 蝿 /hae/ → ヘ /he/ 考えた /kangaeta/ → カンゲタ /kangeta/ .... etc /oi/, /oe/ > /e/太い /futoi/ → フテ /fute/ 匂い /nioi/ → ニエ /nie/ 揃えた /soroeta/ → ソレタ /soreta/ 添え物 /soemono/ → セモン /semon/ .... etc /ui/ > /i/軽い /karui/ → カリ /kari/ 雑炊 /zorsui/ → ズシ /zusi/ 縫い物 /nuimono/ → ニモン /nimon/ .... etc 固有名詞について母音の短音化が行われる例は少ない。ただ、高齢層においては「生産物名」「地名」「歴史上の人物の名前」など、「生活において使用が一般化されている固有名詞」を短母音化させる人も多い(例:西郷隆盛→「さいごうさん/さいごうさま」→「セゴドン/セゴサァ」)。一般人の人名については高齢者でも短母音化させる傾向は少ない。そのため「使用頻度の多い音節に対して、滑舌の使用頻度を下げ、疲労を軽減させ発語の速度を上げるための変化」とも言える。 甑島では、/ai/の変化として/e/だけでなく/eː/、/æː/、/jaː/、/aː/が現れる。種子島では、/ai/→/aː/の変化をする。
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