電話料金
(通話料金 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/01 10:22 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動電話料金(でんわりょうきん)は、電話回線を利用した電気通信役務の利用料金である。従量制料金に対しては、通話料金(つうわりょうきん)ともいう。一般的に初期費用・月額基本料金・従量制料金を足し合わせたものとなる。
初期費用
加入事務手数料・施設設置負担金・工事費などがある。付加サービスの追加・変更・廃止の際にも必要になる場合がある。
月額基本料金
基本サービス・付加サービスともに回線数で積算される場合が多い。付加サービスのセット割引も一般的なものである。
また、一定額の従量制料金の利用権を含む場合がある。特にIP電話やPHSでは、一定の通話先に対する従量制料金が通話時間の長短に関係なく基本料金に含まれる場合がある。
従量制料金
従量制料金は、通話時間・接続回数・端末間の距離などで積算される。
なお、公衆電話からの発信については初期費用や基本料金はなく、従量制料金のみである。
従量制料金の積算方法
発信 | 着信 | 時間 | 距離 | 接続回数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
固定 | 固定 | ○ | ○ | ||
携帯 | ○ | △ | |||
PHS | ○ | △ | ○ | ||
050IP | ○ | ||||
携帯 | 固定 | ○ | △ | ||
携帯 | △ | △ | |||
PHS | ○ | △ | △ | ||
050IP | ○ | ||||
PHS | 固定 | ○ | △ | △ | |
携帯 | ○ | ||||
PHS | △ | △ | △ | ||
050IP | ○ | △ | |||
050IP | 固定 | ○ | |||
携帯 | ○ | ||||
PHS | ○ | △ | |||
050IP | △ |
従量制料金の分担方法
次のような分担方法がある。
課金方法 | 発信者 | 着信者 | 第三者 | 備考 |
---|---|---|---|---|
発信者課金 | 全部 | なし | なし | 固定・日本の携帯・PHS・公衆電話 |
着信者課金 | なし | 全部 | なし | 着信課金サービス・コレクトコール |
発・着信者分担課金 | 一部 | 一部 | なし | 日本以外の携帯・転送電話 |
第三者課金 | なし | なし | 全部 | 企業の業務の通話料負担・子供の通話料を親が負担など |
時間・距離課金
方式 | 概要 | 特徴 | 適用 | 提唱者 |
---|---|---|---|---|
カールソン課金 | 単位料金当たりの時間を設定 | 最低単位の料金を必ず課金 | 加入電話の 国内通話 | カールソン博士 フィンランド |
ハドソン課金 | 時間当たりの単位料金を設定 | 通話時間に料金が比例 | 移動体通信 国際電話 | ハドソン博士 米国 |
定額制課金 | 基本料金に含む | 通話定額制 専用線 | ||
定額従量制 | 基本料金に一定の従量制料金を含む | 無線アクセス | ||
柔軟課金 | 課金方法を柔軟に変更 | 特定条件で付加課金 | コンテンツと組み合わせ |
日本の電話料金の歴史
- 1890年 : 市内通話は年定額料金・市外通話は区間ごとの里程等級別料金
- 1910年 : 輻輳緩和のため、市外通話に夜間逓減料金制を導入
- 1920年 : 市内通話に度数制(利用回数課金)導入
- 1962年 : 市外通話に距離別時間差法(カールソン課金)導入
- 1972年 : 広域時分制(市内通話に3分の時間制)導入
脚注
関連項目
外部リンク
通話料金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 01:35 UTC 版)
2015年現在、IP電話利用の通話料金には以下の特徴がある。とくに安価な遠距離・国際通話はコストを安くできるVoIPの特色になる。 「050番号」を通知した発信では、同一のIP電話基盤グループに契約の「050番号」IP電話への着信について通話料が無料となることが多い。また、「0AB - J番号」を通知した発信では、「050番号」「0AB - J番号」を問わず、同一事業者IP電話への着信についてのみ無料となることが多い。 固定電話・PHSに掛ける場合には、全国一律の通話料制をとるITSP(IP電話事業者)が多く、長距離通話料金は固定電話から掛けた場合に比べ大幅に安くなる。なお、市内通話は固定→固定に比較して固定→IP電話は若干高くなり、また公衆電話→IP電話は大幅に高くなる。携帯電話・PHSからの発信は通常の固定電話宛の通話料と同水準である。海外から日本のIP電話に掛ける場合、多くは日本の固定電話に掛ける場合の通話料と同水準である。まれに携帯宛通話料が適用される事業者が存在する(スカイプアウト等)。 携帯電話への発信も中継電話のそれと同水準にある。 PHSへの発信は市内のPHSにかけた場合と同水準である。2013年11月現在、0033モバイルサービスと同水準の料金である。 国際電話についても主要国に対してはおおむね安く、ITSPによってはアメリカへの通話が国内通話よりも安い(国際電話には消費税は課税されないため)サービスさえある。逆に、国によってはKDDI回線 (001) などよりも高くなる場合もある。 なお、これらは主に050番号のIP電話の場合であり、0AB - J番号のIP電話の場合は一部異なる場合がある。 (従来の固定電話用)のLCR装置が機能していると、通話料の引き下げや無料・話し放題のメリットを享受できない場合がある。 050番号のIP電話でも、IP電話対応機器の設定を行うことで、同一市外局番(固定電話と異なり、同一MA・別MAを問わない)0AB - J番号の電話への市外局番が不要となる。例えば、固定電話では県外通話となる、同一市外局番の山梨県甲府MAと静岡県沼津MA(055)、富山MAと石川県金沢MA(076)、徳島MAと高知MA(088)の相互通話時に市外局番を省略して通話可能である。 無料通話がある場合の日本のIP電話事業者の通話料金発信元同一事業者のIP電話同一基盤他社の050 IP電話その他の050 IP電話0AB - JIP電話固定電話携帯電話PHS国際電話050番号を通知するIP 無料 無料 7.X円/3分 8.X円/3分 1X円/1分 1X円/1分 XX円/1分 0AB - J番号を通知するIP 無料 8.X円/3分 8.X円/3分 8.X円/3分 1X円/1分 1X円/1分 XX円/1分 他の網からの日本のIP電話事業者への通話料金発信元050のIP電話0AB - JのIP電話固定電話 10.X円 / 3分 固定電話と同一 公衆電話 10円 / 10.X秒 料金は、2015年現在の目安。
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