身とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 生物 > 生物学 > > の意味・解説 

読み方:



人の体、主に胴体を指す語。あるいは自分という存在やその社会的な立ち位置抽象的に指し示す語。

物の部分指して「身」という場合は、表層的表面的な要素付属的装飾的な要素対比して本体となる部分」を指す意味で「身」の語が用いられる。たとえば「刀身」は、鞘や柄などの「拵え」に対し、刃を含む本体部分を指す。箱については「身」は「」と対比され下側の、物を収める容器部分指して「身」という。

しん【身】

読み方:しん

[音]シン(呉)(漢) [訓] みずから

学習漢字3年

[一]シン

人のからだ。「身体身長護身焼身心身全身長身病身満身裸身

自分。わがみ。「献身自身修身

社会的な地位立場。みぶん。「身上(しんじょう・しんしょう)・身代出身前身独身保身立身

なかみ。物の本体。「銃身刀身

[二]〈み〉「身軽身銭・身近・身分親身(しんみ)・総身(そうみ)・中身

名のり]これ・ただ・ちか・のぶ・みる・む・もと・よし

難読文身(いれずみ)・随身(ずいじん)・正身(そうじみ)


み【身】

読み方:み

《「実」と同語源》

【一】[名]

生きている人間のからだ。身体。「茂みに—を隠す」「装飾品を—につける

わが身。自分自身。「—を犠牲にする」「だまっている方が—のためだぞ」「—の危険を感じる」

自分が何かをやろうとする心。誠心。「勉強に—が入らない

地位身分立場。「—のほどをわきまえる」「家族扶養する—」「他人の—になって考える」

皮や骨に対し食べられる部分。肉。「の—をむしる」「—の小さな(はまぐり)」

容器の、ふたに対して物を入れ部分また、ふた付きの鏡などで、ふたに対して本体のほう。

衣服の袖・襟・衽(おくみ)などを除き胴体を覆う部分身頃(みごろ)。

刀の、鞘(さや)に収まっている刃の部分刀身

木の、皮に包まれ部分

10 身ぶり

「少し案じる—ありてうなづき」〈咄・鹿の子餅

【二】[代]

一人称人代名詞。わたし。それがし中世近世用いられた上品でやや尊大な言い方

「—が申すやうは」〈伽・三人法師

二人称人代名詞。「お」「おん」に続けて用いられる。→御身(おみ・おんみ)

[下接語] 赤身当たり身当て身脂身・新(あら)身・生身・入り身・浮き身憂き身受け身後ろ身打ち身・現(うつ)し身・上(うわ)身・大身・御(お)身・御(おん)身・影身片身肩身・空(から)身・変わり身黄身切り身黒身・笹(ささ)身・刺し身差し身下身死に身白身親身(しんみ)・剝(す)き身・捨て身・擂(す)り身・総身反り身立ち身作り身中身長身・生(なま)身・抜き身・裸(はだか)身・肌身半身一つ身人身独り身不死身古身細身骨身本身前身三つ身・剝(む)き身・四つ身寄り身我が身


む【身】

読み方:む

「身(み)」の古形。「身代わり」「身ざね」など、複合語として用いられる


むくろ【×躯/骸/身】

読み方:むくろ

死体なきがらまた、首のない胴体だけの死体。「冷たい—と化す

朽ちた木の幹。

からだ。特に、胴体

「かしらは、—は(たぬき)、尾はくちなは」〈平家・四〉


読み方:しん

  1. 分のこと。又は賭博胴親

読み方:しん

  1. 博徒其他ノ乾分。〔第二類 人物風俗
  2. 乾分を云ふ。

読み方:み

  1. 博徒社会にて親分属す一類或は金銭を云ふ。
  2. 博徒社会において親分属す一味のこと。或いは金銭のことをいう。

分類 博徒


読み方:み

  1. 博徒社会ニ於テ同一親分配下ニ属スル一類。〔第二類 人物風俗
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 22:43 UTC 版)

身体、からだ)、身体(しんたい)は、生物学的かつ文化的に規定された、有機体としての人間動物の構造を指す。人間は身体を通じて世界を経験し、世界を構成する。

概説

「体」という言葉は文脈に応じて、「身体(しんたい)」が同義語であったり、「胴」が同義語であったり「肉体(にくたい)」が同義語であったりする。頭・胴・手足などをまとめて「体」と呼ぶこともあり(この場合、五体とも身体とも言う)、五体から頭や手足を除いた部分(この場合、ともいえる)を「体」と呼ぶこともある。

「体と」あるいは「体と」というような対比のもとに用いられていることもある。その場合、「からだ」は人間動物の、心的あるいは精神的な面ではなく物質的な面を指す。また人間や動物の生理的な側面や、的な側面を指すこともある(肉体ともいえる)。人間の生理的側面や医学・解剖学的側面を指して「からだ」と言っている場合は、「人体」が同義語である。

日常語で「体の具合はどうですか」と聞く時には、健康状態を尋ねている。その場合、単に生理的な面について聞いているだけではなく、気分がすぐれないとか、精神的にまいっているといった面も含め、心身の総体について聞いている。

自分のからだをどのように扱いそれにどのような意味を見出しているのか、他者の身体をどのように扱いそれにどのような意味を与えるのか、またそうした意味づけによって、人間存在と身体との関係をどのようにとらえるのか、ということは文化的なことである[1]。人類がそうしたことについてどのようなルールを発達させてきたのかについてはあらためて多方面から問いただす必要があると考えられるようになっている、と波平恵美子は述べている[1]

人のからだ

自らの体を使って知ることは「体験」と呼ばれ、言葉だけによる知識とは区別され重視されている。

からだについての教育日本では「保健」や「保健体育」という科目で行われている。

人間のからだは性別によって異なった傾向がある。それが喜びの源となっている場合もあれば、葛藤の源となっている場合もある(」・「ジェンダー」の項も参照)。

人間は衣類をまとい身体を隠し装う傾向がある。化粧によってからだを装う人も多い。からだに改変を加えようとする人もいる(身体改造)。からだを芸術の媒体(マチエール)として使う人もいる(ボディアート)。衣類をまとわない体は「」・「裸体」と呼ばれているが、それは現代人にとっては何らかの意味を持つようになっている(ヌーディズム」の項も参照)。

死亡したことをはっきりさせたり強調する場合は「死体」と呼び区別される。「ご遺体」や「なきがら」・「骸(むくろ)」とも。逆に生きていることを明示する場合は「生体(せいたい)」と呼ばれることもある。日本には、欧米諸国などと比較すると、家族などの遺体にこだわりをもっており、それを取り戻そうとする文化を持っている[1]。欧米では一般的には、日本人ほどには家族の遺体にこだわりを持たない。

体の位置や姿勢のことを「体位(たいい)」と呼ぶが、医療看護介護領域では特に頻繁に使われている。

からだに関することば

  • 上半身(じょうはんしん) - 人間より上の部位を指す。下半身の対立概念。半身像とは上半身を絵画(そぞうか)したものである。
  • 下半身(かはんしん) - 人間より下の部位を指す。上半身の対立概念。もっぱら人間の身体に対してのみ使う。下半身につける衣類ボトムスと言う。人間は日常生活において、下半身に比べ上半身の方をよく動かすため、下半身の贅肉は取れにくいと考えられている。生殖器官の婉曲表現としても用いられる。
主な部位

生物一般において

生物の種によって多種多様な体の特徴があり、どの種にも共通する体の構造というものは皆無に等しい。

例えば人体や諸々の内臓といったさまざまな器官を持つが、これらは全ての生物に共通するわけではない。ただし生殖細胞は普通は体と言わない。その意味では、体という語は栄養体に関する用語である。

環境における差異

同じ種でも住む環境によって、体に差異がみられる。

人間の環境での体の違い
高緯度の人間は、赤道近くの人間より大きな目と大きな脳(灰白質)を持つ。これは知性に貢献するものでは無く、暗い灰色の空の下で高解像度で物を見るための進化とみられる[2]
恒温動物の環境での体の違い

出典

  1. ^ a b c 波平恵美子『からだの文化人類学: 変貌する日本人の身体観』大修館書店、2005年(平成17年)
  2. ^ Latitudinal variation in light levels drives human visual system size(著:Eiluned Pearce, Robin Dunbar 英国王立協会の会報「Biology Letter」Published:27 July 2011. 参照日:21 June 2018. doi:10.1098/rsbl.2011.0570)

参考文献

関連書

関連項目


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 14:17 UTC 版)

舟橋蒔絵硯箱」の記事における「身」の解説

身高 4.0 cm、身縦 22.6 cm、身横21.1 cm で、通行硯箱より幅が広く、腰は低い。また側面ふくらみ、しまりがある。側面意匠施されているが、内部と底は無文の金の沃懸地となっている。 身の内部は、曲面多用したとは対照的に直線的な区画構成で、実用本位作りになっている。まず左右に折半し左上銅製横長水滴(硯用の水入れ)、左下に金蒔絵施した赭色瓦硯陶製の硯)が収められ水滴嵌入させた凹所は浅く、硯の凹所は深い。その右側一段低いところは筆舟(筆置き)で、さらに右端料紙を切るための刃子(とうす、小刀入れ刳りこんでいる。 こうした配置形式室町時代には見られず、例え伝統的な形式ではこの筆舟のスペース懸子嵌める場所だった。本作のような様式光悦創始したものとして光悦蒔絵硯箱特徴づける要素一つであり、琳派硯箱でもよくみられる

※この「身」の解説は、「舟橋蒔絵硯箱」の解説の一部です。
「身」を含む「舟橋蒔絵硯箱」の記事については、「舟橋蒔絵硯箱」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「身」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 11:56 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. からだ身体
  2. などの肉の部分
  3. 自分自身
  4. (シン) (仏教) 触覚機能触覚器官五根六根十二処のひとつ。身根しんこん身処しんしょに同じ(ウィキペディア三科」、「五位」も参照)。
  5. (シン) (仏教) あつまりサンスクリットパーリ語ya漢訳

熟語


※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

「身」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



身と同じ種類の言葉


品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', '', ''];function getDictCodeItems(index) {return dictCodeList[index];}

すべての辞書の索引

「身」の関連用語






6
96% |||||

7
96% |||||

8
96% |||||

9
96% |||||

10
96% |||||

身のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable() {return sideRankTable;}

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



身のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
皓星社皓星社
Copyright (C) 2025 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの舟橋蒔絵硯箱 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS