護持僧とは? わかりやすく解説

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ごじ‐そう〔ゴヂ‐〕【護持僧/御持僧】

読み方:ごじそう

祈祷(きとう)を行う僧の職。清涼殿二間(ふたま)に侍して天皇身体護持のために祈祷行った僧。桓武天皇の代から始まり東寺延暦寺園城寺の僧の中から選出された。夜居(よい)の僧。


護持僧

読み方:ゴジソウ(gojisou)

天皇護持する僧。

別名 御持僧


ごじそう 【護持僧】

仏教用語天皇護持する僧で、清涼殿仏間玉体安穏祈願をした。東寺延暦寺園城寺の僧に限られた夜居の僧。御持僧とも書く。

護持僧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 13:17 UTC 版)

護持僧(ごじそう)とは、天皇といった貴人の身体鎮護のために、祈祷を行ったのことである。天皇の身体を護持することが目的であったため「御持僧」、また夜間に伺候していたため「夜居僧(よいのそう)」とも呼ばれた[1]。天皇への祈祷は清涼殿二間(天皇の寝間の東の間)で行い、主に天台真言宗の高僧が務めた。時代が下ると、天皇以外にも上皇中宮といった天皇家の構成者や摂関家などの公家、武家にも護持僧が置かれた[2][3]


  1. ^ 真言宗の立場からは空海が初例だとされた[7]
  2. ^ 代をわたって護持僧に任命される者もいた[16]
  3. ^ 東寺の優勢は江戸時代まで続いた[20]
  4. ^ 平安時代末には、平氏や源義朝などにも護持僧が確認されている[22]
  5. ^ 鎌倉幕府の許で祈祷を行った僧の全てが護持僧に任じられたわけではなかった[33]
  1. ^ 大隅和雄「護持僧」『日本史大事典第三巻』平凡社、1993年、293-294頁
  2. ^ 平雅行 1994, p. 267.
  3. ^ 小原仁 2000, p. 3.
  4. ^ a b c d e f g 湯之上隆 1981, p. 38.
  5. ^ a b c 湯之上隆 1981, p. 33.
  6. ^ 堀裕 1997, pp. 388–389.
  7. ^ a b 湯之上隆 1981, p. 34.
  8. ^ 曾根正人「護持僧」古代学協会・古代学研究所編『平安時代史事典本編上』角川書店、897頁
  9. ^ a b c 堀裕 1997, pp. 391–393.
  10. ^ 堀裕 1997, p. 393.
  11. ^ a b 堀裕 1997, pp. 395–399.
  12. ^ Inc, NetAdvance Inc NetAdvance. “慈円|国史大辞典・世界大百科事典・日本大百科全書|ジャパンナレッジ”. JapanKnowledge. 2023年11月1日閲覧。
  13. ^ a b c 湯之上隆 1981, p. 36.
  14. ^ a b 森茂暁 2006, p. 249.
  15. ^ 湯之上隆 1981, p. 37.
  16. ^ a b 湯之上隆 1981, p. 39.
  17. ^ a b 湯之上隆 1981, p. 41.
  18. ^ 湯之上隆 1981, p. 45.
  19. ^ 堀裕 1997, p. 403.
  20. ^ a b 湯之上隆 1981, p. 44.
  21. ^ 湯之上隆 1981, p. 42.
  22. ^ a b c 平雅行 2017, p. 443.
  23. ^ a b 平雅行 1994, p. 274.
  24. ^ 堀裕 1997, p. 402.
  25. ^ 堀裕 1997, p. 399.
  26. ^ 上島享 2010, pp. 383–387.
  27. ^ 湯之上隆 1981, p. 40.
  28. ^ a b 湯之上隆 1981, pp. 33–35.
  29. ^ 堀裕 1997, pp. 390–391.
  30. ^ 永島福太郎・林亮勝校訂「解題」『史料纂集隆光僧正日記第三』続群書類従完成会、1970年
  31. ^ 永井晋編 2020, p. 213.
  32. ^ a b 平雅行 2007, p. 2.
  33. ^ a b 平雅行 2007, pp. 29–30.
  34. ^ 平雅行 2017, pp. 471–472.
  35. ^ 永井晋編 2020, p. 222.
  36. ^ 永井晋編 2020, pp. 221–222.
  37. ^ a b 永井晋編 2020, pp. 218–220.
  38. ^ 永井晋編 2020, p. 220.
  39. ^ 海老名尚 1994, p. 201.
  40. ^ 森茂暁 2006, p. 251.
  41. ^ 大田壮一郎 2014, pp. 137–138.
  42. ^ 細川武稔 2010, pp. 154–156.
  43. ^ 森茂暁 2006, p. 255.
  44. ^ a b 細川武稔 2010, p. 163.
  45. ^ 森茂暁 2006, p. 252.
  46. ^ a b 細川武稔 2010, p. 158.
  47. ^ 林遼「室町幕府における武家祈禱体制の確立過程」『史学雑誌』第130巻第12号、史学会、2021年、pp. 7,11,27。 
  48. ^ 林遼 2021, p. 11.
  49. ^ 細川武稔 2010, p. 159.
  50. ^ 大田壮一郎 2014, p. 164.
  51. ^ 森茂暁 2006, p. 254.
  52. ^ a b 森茂暁 2006, p. 256.
  53. ^ a b 大田壮一郎 2014, p. 152.
  54. ^ a b 細川武稔 2010, p. 166.
  55. ^ 大田壮一郎 2014, p. 161.
  56. ^ 細川武稔 2010, pp. 166–167.
  57. ^ 細川武稔 2010, p. 169.
  58. ^ 細川武稔 2010, pp. 170–172.
  59. ^ 細川武稔 2010, p. 170.


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