背徳法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/17 06:32 UTC 版)
背徳法 | |
---|---|
原語名 | Immorality Act |
国・地域 | 南アフリカ連邦 |
形式 | 法律 |
日付 | 1927年(1950年改正) |
効力 | 廃止(1985年) |
種類 | 刑法 |
主な内容 | 白人と非白人の恋愛関係、性行為の禁止 |
背徳法(はいとくほう、英語: Immorality Act)は、かつて施行されていた南アフリカ共和国(南アフリカ連邦)の法律。
概要
白人と非白人(黒人、カラード、インド系)の恋愛関係を禁止し、カラードの根絶を目的に制定。アパルトヘイト体制を支える法のひとつであった。
歴史
1927年成立。1950年の改正により、白人と非白人の性行為も禁止した。
警察は背徳法を根拠に、白人と非白人の恋愛関係も取り締まった。被告人の下着は法廷の中で法医学的証拠として使用された。
有罪判決を受けた者は懲役刑に処せられたが、黒人は白人より刑が重くなる場合がしばしばあった。
背徳法によって有罪判決を下された最初の人間は、「ケープダッチ」と言われるオランダ系ケープ移民の改革派教会の幹部であった。自宅のガレージで黒人労働者と性行為を行なっていたところ逮捕され、執行猶予処分を受けた。
ボプタツワナでは、南アフリカから名目上独立したバントゥースタンとして背徳法の適用は受けなかったため、サンシティなどの白人の高級リゾート地において、黒人による売春は公然と行なわれていた。
1985年、雑婚禁止法とともに撤廃された。
関連項目
背徳法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 13:08 UTC 版)
※この「背徳法」の解説は、「アパルトヘイト」の解説の一部です。
「背徳法」を含む「アパルトヘイト」の記事については、「アパルトヘイト」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 背徳法のページへのリンク