ちょう‐おん〔チヤウ‐〕【聴音】
聴音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 18:37 UTC 版)
聴音とは、音を聞いて楽譜に書き取ることである。音が鳴っているときにはなるべく簡便な書き方で音をメモにとり、事後に楽譜として整えるといった工夫をする。普通は平均律のピアノで行われる。一般には、まず一回全体を通して奏され、次に4小節ごとに区切って3〜4回奏され、最後に全体を通して奏される、という手順を踏む場合が多く、それぞれ30秒程度ずつ記譜のための間隔があけられる。 音楽大学などの入試科目でも同名の試験科目がある。主に「旋律聴音」・「多声調音」・「和声聴音」の3つを行う。和声は4声が通常であるが、幾つかの種類が存在する。ヨーロッパの音大の聴音には実際に現場の仕事で使われる無調の聴音まで入学試験に出される。 「暗記聴音」や「記憶聴音」というものもあり、4小節ほどの楽曲を数回聴いた後に五線紙に書くというものである。ただし、音を聴いている間は、楽譜に起こすことはもちろん、メモを取ることも禁止されている。 都道府県の行う、教員採用選考試験(音楽)にも頻繁に出題される。そこではピアノや弦楽四重奏などの他、ある県[どこ?]では民族音楽(人の声)の旋律書き取りもあり、非常に高度な技術が要求されている。
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