群雄割拠
別表記:群雄割據
群雄割拠とは、群雄割拠の意味
群雄割拠とは、幾人もの英雄・英傑が対立しつつ各々の勢力を築き、(覇権を巡って)相争う状況のこと。多くの実力者たちによる覇権争い。群雄割拠の語の由来・語源
「群雄割拠」という言葉そのものの直接の由来(語源)は特定しがたいが、「割拠(割據)」という語彙は古代の典籍に見える。たとえば杜甫は諸葛亮孔明を讃えて「三分割據紆籌策、萬古雲霄一羽毛」と詠じた。この「三分割據紆籌策」は、いわゆる「天下三分の計」のことである。中国語では、春秋戦国時代の戦乱は「諸侯割據」といい、五代十国時代の世は「藩鎮割據」という。後漢(東漢)の三国時代に続く乱世は「州牧割據」という。そして、これらを「群雄割據」と呼ぶこともある。
「群雄割拠」という言葉は、中国語でも用いられているが、むしろ日本語において好んで用いられている。中国史における戦国時代も、日本史上の戦国時代も、多くの武将が台頭して相争う世を「群雄割拠」と表現した。ちなみに日本のいわゆる戦国時代は15世紀末頃から16世紀後半まで続いた。
19世紀末(明治23年)に出版された「日本政体史」には「第二目 群雄割据ノ治」という項目が確認できる。
群雄割拠の語の使い方(用法)、例文
群雄割拠の類語・類義語・関連語
「群雄割拠」の類語・類似表現としては、「実力者が相争う」という意味では「竜闘虎争」の語が挙げられる。「群雄割拠」は複数(3者以上)の勢力が拮抗しつつ相争うさまを、「竜虎闘争」はもっぱら2大勢力が争っているさまを指すため、使い所は異なる。「竜闘虎争」は2大勢力の実力が拮抗していることが暗に前提されているが、「群雄割拠」における各勢力は必ずしも全勢力の実力が拮抗しているとは限らない。「合従連衡」は、多くの英雄が互いに争い合っているという意味では「群雄割拠」と通じるものがある。合従連衡は、敵対している勢力がその時の状況に応じて争ったり協力したりするさまを指す。争いに勝利するためにそれぞれの英雄が策謀をめぐらしているという意味の強い表現である。
群雄割拠の英語
群雄割拠は英語では「rivalry of warlords」もしくは「rivalry between warlords」と表現されることが多い。warlord は「武将」、rivalry は「競争」を意味する語であり、つまり「英傑たちの覇権争い」という意味の表現である。群雄割拠(189年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 17:13 UTC 版)
「横山光輝 三国志 (ゲーム)」の記事における「群雄割拠(189年)」の解説
後漢末期、黄巾の乱によって中国全土が乱れ、群雄割拠の様相を呈してきた時期。 選択可能君主袁紹 - 曹操 - 孫堅 - 董卓 - 劉備 - 馬騰 その他の君主劉表 - 袁術 - 公孫瓚 - 劉焉 - 張魯 - 王朗 - 孔融 - 陶謙
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「群雄割拠」の例文・使い方・用例・文例
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品詞の分類
名詞およびサ変動詞(位置) | 横付け 盤踞 群雄割拠 割拠 棋布 |
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