罪について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 03:35 UTC 版)
ムスハフの神の啓示では、「罪」というものに関して、2種類の見解が語られている。一つには、神は、人間一人ひとりの罪を、個人の罪とする啓示を下している。もう一つには、神は、一家の長が地獄に行くと、その家族も自動的に地獄に行くとする、いわば家族単位の罪を罪とする啓示を下している。また、妻や子供の、どこまでを家族の一員とするのかについては、明確ではない。 初期の啓示では、己の罪悪性を自覚した「主体としての人間」が、神の呼びかけに対して、自分がどう決断し、どう応えてゆくか、ということが問題とされていた。そこでは、個人個人の罪が、個人としての人間の「宗教的実存」の在り方に直接つながっていた。 メディナ期では罪の対象は家族単位で考えられていたようだ。父である一家の長が地獄に行くと、その家族も自動的に地獄に行くようだ。神は、信者であろうと、自分とその家族が地獄に投げ込まれないように注意せよとしている。(66章6節)。
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