えん‐がく【縁覚】
縁覚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/05 03:32 UTC 版)
縁覚(えんがく、サンスクリット: pratyeka-buddha[2]、パーリ語:paccekabuddha[1])とは、修行者の性質や修行の階位を示す仏教用語で、性質としては仏の教えによらずに独力で十二因縁を悟り、それを他人に説かない聖者(無師独悟[3])を指す[2][4]。階位としては菩薩の下、声聞とされる[2][5]。縁覚は寂静な孤独を好むために、説法教化をしないとされる[6]。辟支仏(びゃくしぶつ)や鉢剌医迦仏陀と音写し、師なくしてひとりで悟るので独覚(どっかく)ともいう[4][6][5]。この名称の使用例はジャイナ教にもある[7](後述)。
注釈
出典
- ^ a b c 中村元『広説仏教語大辞典』東京書籍、2001年6月、136-137頁。
- ^ a b c d 縁覚 - 学研全訳古語辞典 (weblio古語辞典)。
- ^ a b 小川 1990, p. 732.
- ^ a b c d e “縁覚(えんがく)とは - コトバンク”. 朝日新聞社. 2017年5月24日閲覧。
- ^ a b “辟支仏とは - 難読語辞典 Weblio辞書”. Weblio. 2017年5月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』(第一版)法蔵館、1988年1月、124頁。
- ^ 岩波 仏教辞典 2002, 「縁覚」.
- ^ 平岡 2015, pp. 127–128.
- ^ 山崎守一 『沙門ブッダの成立 原始仏教とジャイナ教の間』 大蔵出版、2010年、40頁。
- ^ a b c d e 藤田 1957.
- ^ Nakamura, Hajime. Indian Buddhism: A Survey With Bibliographical Notes. 1999. p. 189
- ^ 法句経353にてパラフレーズ
- ^ a b 中村 1984, pp. 253–254.
- ^ 梶山 2002, p. 147.
- ^ 岩波 仏教辞典 2002, 「十地」.
- ^ 仏教学辞典 1995, 「十地」.
- ^ 水野 2006, pp. 237–240.
- ^ 岩波 仏教辞典 2002, 「三乗」「方便」.
- ^ 岩波 仏教辞典 2002, 「十界」.
縁覚と同じ種類の言葉
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