緊急治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 04:21 UTC 版)
出血病変・穿孔病変に対しては以下の緊急処置が行われる。 出血性胃潰瘍・十二指腸潰瘍 潰瘍からの出血兆候を認める場合、以下の上部消化管内視鏡による内視鏡的止血術が行われる。clip止血 局注止血エピネフリン添加高張食塩水(HSE:hypertonic saline-epinephrine) 純エタノール 高周波凝固止血 APC(argon plasma coagulation)止血 稀に内視鏡的な止血困難な症例は腹部血管カテーテル検査によって出血血管の塞栓術(IVR)が施行されたり、または手術(胃切開+出血血管縫合止血術+潰瘍縫縮術)が施行される場合もある。 胃潰瘍・十二指腸潰瘍穿孔 潰瘍穿孔を来たした場合、消化管穿孔として腹膜炎発症のコントロールが重要となってくる。 基本的に絶食・輸液管理・胃管挿入・抗菌薬投与による保存的加療にて穿孔が自然閉鎖し軽快することも多いが、穿孔が巨大であったり腹膜炎が生じていたりするようであれば手術(穿孔部縫合術+大網被覆術+腹腔内洗浄)が行われる。
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