絵画蒐集家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 10:10 UTC 版)
蒐集家としては浮世絵コレクターとして認知されるも、江戸時代の名品は既に出尽くしており、これから乗り出しても分が悪いと思い、1963年(昭和38年)から河鍋暁斎を蒐め始めた。やがて洋画にも食指を伸ばし、銀座に進出した年から清方作品にも本格的に乗り出す。67年には敬愛する清方宅を初めて訪れ、親交を深める。71年には「日本の美人画展 福富太郎コレクション」を大丸京都店で開き、蒐集品をまとまった形で初披露。以後、美人画を中心とした展覧会を多数開催した。 美術館を作ろうと思い、5、6階建ての建物を新築して1階を展示室にし、上の階を住居にするとの構想を暁斎の曾孫に明かすも、河鍋暁斎記念美術館の館長を務める曾孫から、それでは財団法人の認可が下りないと言われ、結局、美術館構想は実現せずに終わった。
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