田中悠一とは？わかりやすく解説

田中悠一六段
名前	田中悠一
生年月日	1985年03月14日（40歳）
プロ入り年月日	2008年04月01日（23歳）
棋士番号	270
出身地	長野県長野市
所属	日本将棋連盟（関東）
師匠	関根茂九段
段位	六段
棋士DB	田中悠一
	2023年10月12日現在
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田中悠一（たなかゆういち、1985年 3月14日 - ）は、将棋棋士。関根茂九段門下。棋士番号は270。

長野県長野市出身^[1]。長野県長野高等学校^[2]、立教大学理学部数学科^[3]卒業。

人物

立教大学出身では初のプロ棋士。
得意な戦法は中飛車^[3]。
金井恒太とは小学生の時からの知り合いで、一緒に観劇などに行く仲^{[注 1]}。
2024年時点で長野県諏訪郡下諏訪町の在住であることを公表している^[4]。

棋歴

将棋を覚えたのは小学4年の時。友人の対局を見て興味を持った。父にルールを教わって間もなく、将棋道場「長野王将クラブ」で腕を磨いた^[5]。

中学1年の時全国中学生選抜将棋選手権に出場し3位。翌年奨励会に入会。1級から初段への昇段と初段から二段への昇段にそれぞれ1年半を費やすなど、苦労したものの、2004年4月に三段に昇段し、2004年度後期(第36回)から三段リーグに参戦。2期目の2004年度後期では4勝14敗と不振にあえぎ降段点を喫するも、その後持ち直し2007年度後期(第42回)において、稲葉陽に次ぐ2位の成績(13勝5敗)で四段昇段(プロ入り)^[6]。長野県出身者としては、木下浩一以来20年ぶり。

プロ入り後

プロ入り初参戦の第67期(2008年)順位戦では3勝7敗と不振も、剣が峰で降級点を回避した^{[注 2]}。その一方で、第2回朝日杯将棋オープン戦では、二次予選入り。1回戦で高橋道雄に勝ち、決勝で木村一基に敗れるまで勝ち残る活躍を見せた。

第58期(2009年)王座戦一次予選第1回戦で、石橋幸緒に敗北。同棋戦では第55期より女流棋士の一斉対局が行なわれていたが女流棋士への白星献上第一号となってしまった。また若手女流棋戦の第4回白瀧あゆみ杯争奪戦に角落ちの手合で出場し、優勝した。

同年、第22期竜王ランキング戦6組の3位決定戦（2009年10月23日）を制し、同棋戦参加1年目にして5組昇級を勝ち取る。

2012年度は第70期順位戦C級2組において、デビュー以来初めてとなる勝ち越し(7勝3敗)に成功した。しかし、第25期竜王戦では3連敗を喫し、6組へ降級となった。

2013年度は全成績（年度単位）で、21勝13敗の成績を収めた（現在まで唯一の20勝以上の勝ち星となっている）。

2014年度は第22期銀河戦で活躍。本戦ブロックを6連勝で突破すると、決勝トーナメントでも1回戦で豊島将之に勝利する金星^{[注 3]}を見せ、ベスト8まで進出した（佐藤天彦に敗戦）。

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

1998年09月00日： 6級 = 奨励会入会
2004年04月00日：三段（第36回奨励会三段リーグ〈2004年度後期〉から三段リーグ参加）
2008年04月01日：四段（第42回奨励会三段リーグ成績2位） = プロ入り
2014年10月23日：五段（勝数規定／公式戦100勝、通算100勝106敗）^[7]
2023年10月12日：六段（勝数規定／五段昇段後公式戦120勝、通算220勝255敗）^[8]^[9]

主な成績

非公式戦優勝

白瀧あゆみ杯争奪戦 1回（2009年度）

在籍クラス

→竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照

**順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧**
開始年度	(出典)順位戦出典^[10]								(出典)竜王戦出典^[11]
	期	名人	A級	B級		C級		0	期	竜王	1組	2組	3組	4組	5組	6組	決勝 T
	期	名人	A級	1組	2組	1組	2組	0	期	竜王	1組	2組	3組	4組	5組	6組	決勝 T
2008	67						C²₄₃	3-7	22							6組	--	5-1
2009	68						C²₃₅	4-6	23						5組		--	3-2
2010	69						C²₃₃	4-6	24						5組		--	1-2
2011	70						C²₂₈	7-3	25						5組		--	0-3
2012	71						C²₀₇	4-6	26							6組	--	1-2
2013	72						C²₂₆	6-4	27							6組	--	2-2
2014	73						C²₁₆	6-4	28							6組	--	1-2
2015	74						C²₁₂	4-6	29							6組	--	1-2
2016	75						C²₂₉	6-4	30							6組	--	3-2
2017	76						C²₂₀	5-5	31							6組	--	3-2
2018	77						C²₂₃	5-5	32							6組	--	2-2
2019	78						C²₂₇	4-6	33							6組	--	0-2
2020	79						C²₃₃	6-4	34							6組	--	3-2
2021	80						C²₂₃	5-5	35							6組	--	1-2
2022	81						C²_26^x	3-7	36							6組	--	2-2
2023	82						C²_44*^x	3-7	37							6組	--	0-1/昇2-1
2024	83						C²_45**	5-5	38							6組	--	0-1/昇0-1
2025	84						C²_34**	-	39							6組	--	-
順位戦、竜王戦の枠表記は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。順位戦の_右数字はクラス内順位 ( ^x当期降級点 / *累積降級点 / ⁺降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。竜王戦の太字はランキング戦優勝、竜王戦の組_(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

**公式棋戦成績**
年度	対局数	勝数	負数	勝率	(出典)	通算成績
2008年度	31	16	15	0.5161	^[12]	対局数	勝数	負数	勝率	(出典)
2009年度	33	16	17	0.4848	^[13]
2010年度	33	16	17	0.4848	^[14]
2008-2010 (小計)	97	48	49			通算成績
年度	対局数	勝数	負数	勝率	(出典)	対局数	勝数	負数	勝率	(出典)
2011年度	29	14	15	0.4827	^[15]
2012年度	29	11	18	0.3793	^[16]
2013年度	34	21	13	0.6176	^[17]
2014年度	34	14	20	0.4117	^[18]
2015年度	26	10	16	0.3846	^[19]
2016年度	27	12	15	0.4444	^[20]
2017年度	33	17	16	0.5151	^[21]
2018年度	33	15	18	0.4545	^[22]
2019年度	34	15	19	0.4411	^[23]
2020年度	32	17	15	0.5312	^[24]
2011-2020 (小計)	311	146	165
2020まで (累計)	408	194	214			通算成績
年度	対局数	勝数	負数	勝率	(出典)	対局数	勝数	負数	勝率	(出典)
2021年度	26	11	15	0.4230	^[25]	434	205	229	0.4723	^[26]
2022年度	30	11	19	0.3666	^[27]	464	216	248	0.4655	^[28]
2023年度	26	8	18	0.3076	^[29]	490	224	266	0.4571	^[30]
2024年度	25	10	15	0.4000	^[31]	515	234	281	0.4543	^[32]
2021-2024 (小計)	107	40	67
通算	515	234	281	0.4543	^[32]
2024年度まで

脚注

[脚注の使い方]

注釈

^ 第78期順位戦 C級1組第6回戦藤井聡太七段対青嶋未来五段の解説の際に、和田あき女流初段に語る。
^ 有吉道夫が引退かと騒がれていたとき、下から9番手（有吉のすぐ下）で、自身は負け、下から5〜8番手のうち誰か一人でも勝てば降級点というところだったが、彼ら4人も勝てなかった。
^ 豊島は当時既に順位戦でB級1組、竜王戦は1組に所属していた。また、同年度は王位戦にて王位リーグ入り、王座戦ではタイトル挑戦者になる等の活躍もしている

出典

^ 棋士データベース五段田中悠一 Yuichi Tanaka 日本将棋連盟
^ “観光イベント情報一覧 - 信州松代観光協会ホームページ”. www.matsushiro-kankou.com. 2020年8月22日閲覧。
^ ^a ^b “朝日新聞デジタル：私の好きな○○ - フォーカス立教 - 立教ジャーナル - 立教大学”. www.asahi.com. 2020年8月22日閲覧。
^ 「藤井聡太竜王は「強いおじいちゃんに教わってたら飽きてたかも」…師匠が成功体験の大切さ説く」『読売新聞』2024年5月20日。2024年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。
^ 旬の人 : 企画・連載 : 長野 : 地域 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
^ “稲葉陽・田中悠一三段が新四段に！｜将棋ニュース｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2008年3月10日). 2019年6月10日閲覧。
^ “田中悠一四段が五段に昇段｜将棋ニュース｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2014年10月24日). 2019年6月10日閲覧。
^ “田中悠一五段が六段に昇段｜将棋ニュース｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2023年10月13日). 2023年10月13日閲覧。
^
- 2023年10月11日までの通算成績は「219勝255敗」。
- “通算成績（2023年10月11日対局分まで）｜成績・ランキング｜日本将棋連盟” (2023年10月12日). 2023年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月12日閲覧。
- “2023年10月｜月間対局結果｜対局予定・結果｜日本将棋連盟”. 2023年12月10日閲覧。
^ 「名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
^ 「竜王戦」『日本将棋連盟』。
^ 2008年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2009年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2010年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2011年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2012年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2013年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2014年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2015年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2016年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2017年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2018年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2019年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2020年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 2021年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 通算成績（2022年3月31日対局分まで） - 日本将棋連盟（2022年4月1日時点のアーカイブ）
^ 2022年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 通算成績（2023年3月31日対局分まで） - 日本将棋連盟（2023年4月1日時点のアーカイブ）
^ 2023年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ 通算成績（2024年3月31日対局分まで） - 日本将棋連盟（2024年4月1日時点のアーカイブ）
^ 2024年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
^ ^a ^b 通算成績（2025年3月31日対局分まで） - 日本将棋連盟（2025年4月1日時点のアーカイブ）

外部リンク

田中悠一 - 日本将棋連盟棋士データベース

この項目は、将棋の棋士（女流棋士・アマチュアを含む）に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（プロジェクト:ボードゲーム/プロジェクト:人物伝）。

[4] 第78期順位戦 C級1組第6回戦藤井聡太七段対青嶋未来五段の解説の際に、和田あき女流初段に語る。

[8] 有吉道夫が引退かと騒がれていたとき、下から9番手（有吉のすぐ下）で、自身は負け、下から5〜8番手のうち誰か一人でも勝てば降級点というところだったが、彼ら4人も勝てなかった。

[9] 豊島は当時既に順位戦でB級1組、竜王戦は1組に所属していた。また、同年度は王位戦にて王位リーグ入り、王座戦ではタイトル挑戦者になる等の活躍もしている

[1] 棋士データベース五段田中悠一 Yuichi Tanaka 日本将棋連盟

[2] “観光イベント情報一覧 - 信州松代観光協会ホームページ”. www.matsushiro-kankou.com. 2020年8月22日閲覧。

[:0-3] “朝日新聞デジタル：私の好きな○○ - フォーカス立教 - 立教ジャーナル - 立教大学”. www.asahi.com. 2020年8月22日閲覧。

[5] 「藤井聡太竜王は「強いおじいちゃんに教わってたら飽きてたかも」…師匠が成功体験の大切さ説く」『読売新聞』2024年5月20日。2024年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。

[6] 旬の人 : 企画・連載 : 長野 : 地域 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

[7] “稲葉陽・田中悠一三段が新四段に！｜将棋ニュース｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2008年3月10日). 2019年6月10日閲覧。

[10] “田中悠一四段が五段に昇段｜将棋ニュース｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2014年10月24日). 2019年6月10日閲覧。

[11] “田中悠一五段が六段に昇段｜将棋ニュース｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2023年10月13日). 2023年10月13日閲覧。

[12] 

2023年10月11日までの通算成績は「219勝255敗」。

“通算成績（2023年10月11日対局分まで）｜成績・ランキング｜日本将棋連盟” (2023年10月12日). 2023年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月12日閲覧。

“2023年10月｜月間対局結果｜対局予定・結果｜日本将棋連盟”. 2023年12月10日閲覧。

[13] 2023年10月11日までの通算成績は「219勝255敗」。

[14] “通算成績（2023年10月11日対局分まで）｜成績・ランキング｜日本将棋連盟” (2023年10月12日). 2023年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月12日閲覧。

[15] “2023年10月｜月間対局結果｜対局予定・結果｜日本将棋連盟”. 2023年12月10日閲覧。

[13] 「名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。

[14] 「竜王戦」『日本将棋連盟』。

[15] 2008年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[16] 2009年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[17] 2010年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[18] 2011年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[19] 2012年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[20] 2013年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[21] 2014年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[22] 2015年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[23] 2016年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[24] 2017年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[25] 2018年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[26] 2019年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[27] 2020年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[28] 2021年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[通算-20220331-29] 通算成績（2022年3月31日対局分まで） - 日本将棋連盟（2022年4月1日時点のアーカイブ）

[30] 2022年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[通算-20230331-31] 通算成績（2023年3月31日対局分まで） - 日本将棋連盟（2023年4月1日時点のアーカイブ）

[32] 2023年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[通算-20240331-33] 通算成績（2024年3月31日対局分まで） - 日本将棋連盟（2024年4月1日時点のアーカイブ）

[34] 2024年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟

[通算-20250331-35] 通算成績（2025年3月31日対局分まで） - 日本将棋連盟（2025年4月1日時点のアーカイブ）

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