片運転台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 14:21 UTC 版)
終端に折り返し用のループ線が存在する路線に適した形態。右側通行を導入しているアメリカやカナダの条件に合わせ、乗降扉は基本的に車体の右側の前方・中間のみに設置されているが、ボストンなど一部都市には左側にも存在する事例がある。長期に渡って製造されたため、製造年代や導入された都市によって様々な形態が誕生したが、第二次世界大戦前から戦時中の車両(戦前型)と戦後に製造された車両(戦後型)は主に以下のような違いがあり、特に戦後型で標準的に採用された、上段にHゴムで固定された立席窓(standee window)はバス窓とも呼ばれ、日本を始めPCCカー以外の鉄道車両にも多数導入された。ただし戦前(1940年)の時点で戦後型の特徴を取り入れていたセントルイス、車体が長く扉も片側3箇所に設置されていたシカゴ、建設費用削減のため空調設備を省略したサンフランシスコ、そして1951年製車両に"ピクチャー・ウィンドウ"(Picture Window)と呼ばれる独特の窓配置を採用したボストンのような例外も多数存在する。 片運転台車両の後方(南東ペンシルベニア交通局) 片運転台車両の後方(サンフランシスコ市営鉄道) 戦前型戦後型前面窓の傾斜角小さい 大きい 側面窓の形状1枚窓 2枚窓(バス窓) ドラムブレーキ制御装置乗降扉、ワイパーの可動圧縮空気式 電気式 強制換気装置無 有 台車クラーク(英語版) B-2 セントルイス B-3(1947年以降)
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