水中での状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/18 04:06 UTC 版)
海中では海の食物連鎖の基本となるプランクトン類が大打撃を受け、そのためアンモナイト類などの中型生物が多数絶滅し、中型生物を捕食する大型生物のほとんどが絶滅した。 白亜紀に繁栄していた植物プランクトンの円石藻類の85%が絶滅、また同様に海中に大量に生息していた有孔虫類は一部の例外を除きほとんど消滅。 アンモナイトが絶滅、二枚貝類、腕足類、コケムシ類の多くの種が絶滅。 魚竜は白亜紀が終わる前に既に絶滅し、首長竜も同時期に多様性を減少させていたが、K-T境界で完全に絶滅した。 全てのモササウルス類、淡水サメ類が絶滅。 珪藻類、魚類は被害は比較的少なかった。 白亜紀の名の元は、当時の海洋に多数生息していた円石藻類や有孔虫類の炭酸カルシウムの殻が堆積したチョーク(白亜)である。海洋でのK-T境界を記録した地層では、有孔虫類が激減したため境界をはさんだ上下でプランクトンの種類がほぼ全て変化しており、その違い(有孔虫の化石の有無や地層の色の違い)が肉眼でも確認できる。
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