機体の性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 18:27 UTC 版)
「RQ-1 プレデター」の記事における「機体の性能」の解説
プレデターは予めプログラミングされた経路に従い自動操縦で飛行し、C-バンド見通し線データリンクやKu-バンド衛星データリンクを通してパイロットと2人のセンサー員が乗った地上誘導ステーションから管制・遠隔制御される。 ユーゴスラビア紛争における活動時、プレデターのパイロットは無人機を運用する基地(CIAはハンガリーやリトアニアから内密に飛行させていた[要出典])の滑走路近くに止めた車両から機体を操縦する必要があった。これは当時プレデターの誘導に使用していた軍事衛星ネットワークの問題で、離陸と初期の上昇飛行の間は直接無線信号で誘導する必要があったからである。しかし2000年以降はE-8 J-STARSの使用などによる通信状況の改善で離陸と上昇の間無線信号で機体を誘導する必要は無くなり、運用地域から遠く離れた場所にある司令部(ラングレーのCIA本部など)からでも機体を完全に制御することが可能となった。 機首にはカラーTVカメラ、赤外線カメラ、 レーザー指示器などで構成されるマルチ-スペクトラル ターゲティングシステム(MTS)が装備されている。レーザー指示器は他の航空機が使用するレーザー誘導爆弾の誘導やMQ-1が運用するAGM-114の誘導に使用される。また、以前は合成開口レーダーを搭載していたが、現在は軽量化のため搭載されていない。 プレデターUAVは6つのパーツに分解して「棺」(the coffin)と呼ばれている箱に収納できる。これにより航空機本体と支援機材すべてをC-130輸送機に搭載して世界中に素早く展開することが可能となっている。 輸出規制の対象になる装備を省いた輸出向けプレデターXPも開発されており、アラブ首長国連邦で採用されている。
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