校正用標準分銅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 15:49 UTC 版)
電子天秤は測定場所の重力により測定値が変化する、重量秤である。地球の重力加速度は一般に、自転による遠心力および回転楕円体の形状であることから高緯度ほど高くなり、また高度が高いほど地球の中心からの距離が遠くなり低くなる。 このため正確な測定値を得るためには標準分銅による較正が必要である。電子天秤の種類により、校正分銅を内蔵し自動校正機能のついたものもあるが、ないものは手動による校正操作が必要となる。 規格がいくつか有り、通常は、OIML(JIS B7609:2008 分銅)規格に従ったものとなる。質量は1mgから5000kgまでの30段階、精度は高い方から、E1(50kg以下)、E2(1000kg以下)、F1、F2、M1、M1-2(50kg以上)、M2、M2-3(50kg以上)、M3の9等級。 F1級の分銅の場合の最大許容誤差は以下のようになっている。 10kg:50mg 1kg:5mg 100g:0.5mg 10g:0.20mg 1g:0.10mg 100mg:0.05mg 10mg:0.025mg 1kg分銅の等級別の最大許容誤差は以下のようになっている。 E1級:0.5mg E2級:1.6mg F1級:5mg F2級:16mg M1級:50mg M2級:160mg M3級:500mg
※この「校正用標準分銅」の解説は、「分銅」の解説の一部です。
「校正用標準分銅」を含む「分銅」の記事については、「分銅」の概要を参照ください。
- 校正用標準分銅のページへのリンク