松岡正剛
松岡正剛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 14:20 UTC 版)
「セイゴウチャンネル」千夜千冊で松岡は、以下のように語っている。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}「(前略)、大室さんは『劇場都市』『桃源の夢想』という大著をやすやすと発表すると、あたかも学界や論壇の有象無象をその大著の前後の見返しで振り切るかのように、さらに『園林都市』『干潟幻想』『檻獄都市』『遊蕩都市』というふうに、もっと充実した大著を連打していった。いずれも三省堂である。それは、前人未踏のディスクールの森林に、まるでボロブドゥールやアンコールワットのような複雑きわまりない言語神殿を建設しつづけているようなものだった。あまりに稠密で巨大な思索の林立なのである。最初はなんとかついていこうとしたものの、ぼくもいつのまにか振り切られた。以来、どのように大室幹雄を取り戻すかということが、ぼくの他人に言えない課題になっていた。(中略)もし、誰もがその放置を続けていくというのなら、いつの日か、ぼくがまた大室幹雄の密林に分け入ることになるのだが‥‥。」
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