有頂天とは? わかりやすく解説

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うちょう‐てん〔ウチヤウ‐〕【有頂天】

読み方:うちょうてん

【一】[名]《(梵)akaniṣṭhaまたはbhavāgraの訳》

色界(しきかい)の中で最も高い天である色究竟天(しきくきょうてん)のこと。形ある世界の頂。阿迦尼吒天(あかにだてん)。

色界の上にある無色界の中で、最上天である非想非非想天(ひそうひひそうてん)のこと。

【二】[名・形動

得意の絶頂であること。また、そのさま。大得意。「試験合格して—になる」

物事熱中して夢中になること。また、そのさま。

忠兵衛気も—」〈浄・冥途の飛脚


有頂天

読み方:ウチョウテン(uchouten)

三界最上位にある、無色界最上天である非想非非想処


有頂天

読み方:ウチョウテン(uchouten)

色界すなわち形あるものの世界の頂きのこと。


うちょうてん 【有頂天】

梵語アカニシュタ(Akanistha)の漢訳語で、仏教世界の最高所をいう。三界最高の非想非非想天精神的な高所)や色究竟天物質的高所)のこと。仏教独特の世界観での説。転じて一般得意の絶頂になることを「有頂天になる」という。→ 三界

有頂天

読み方:うちょうてん

  1. 無我夢中になることをいふ。
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有頂天

読み方:ウチョウテン(uchouten)

作者 内田百閒

初出 昭和11年

ジャンル 随筆集


有頂天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/18 08:26 UTC 版)

有頂天(うちょうてん、: Bhavāgra[1])は、仏教の世界観の1つであり、天上界における最高の天をいう。非想非非想天(ひそうひひそうてん、: Naivasaṃjñānasaṃjnayatana[2])、あるいは非想非非想処(ひそうひひそうしょ)とも言う[1]。俗語の有頂天の用法についても後述する。

有(Bhava=存在)の頂(agra)を意味している。下から欲界色界無色界の三界のうち、無色界の最高の処を指す。九次第定のひとつ。

倶舎論』(くしゃろん)に於いて、三界の中で最上の場所である無色界の最高天、非想非非想天が、全ての世界の中で最上の場所にある(頂点に有る)ことから、有頂天と言う。非想非非想処天とは、この天に生じる者は、下地の如き麁想(そそう)なきを以て「非想」、または「非有想」といい、しかも、なお細想なきに非(あら)ざるを以て「非非想」、または「非無想」という。非有想なるが為に外道(仏教以外)は、この天処を以て真の涅槃処とし、非無想なるが為に内道を説く仏教において、なお、これを生死の境とする。

なお、鳩摩羅什による漢訳の『妙法蓮華経』序品では、三界の第2位に位置する色界の最高の天である色究竟天(しきくきょうてん、Akaniṣṭha)を「有頂天」としたことから、上記の仏教一般の説とは異なる見解を生んだ[1]のである。

俗語の転用

この有頂天から、俗語として「有頂天になる」という、とても強い喜びの状態を表す表現を生じた[1]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 定方晟有頂天」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。2021年4月24日閲覧。
  2. ^ 鈴木大拙. “『英訳 教行信証』オンライングロッサリ (PDF)”. 親鸞仏教センター. p. 155. 2021年4月24日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2021年4月24日閲覧。

関連項目


有頂天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 05:20 UTC 版)

幻想郷」の記事における「有頂天」の解説

天界一つ。別名、非想天妖怪の山の遥か上空目指すことで辿り着ける。

※この「有頂天」の解説は、「幻想郷」の解説の一部です。
「有頂天」を含む「幻想郷」の記事については、「幻想郷」の概要を参照ください。

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