方広寺鐘銘事件とは? わかりやすく解説

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方広寺鐘銘事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/29 02:42 UTC 版)

方広寺鐘銘事件(ほうこうじしょうめいじけん)は、豊臣秀頼による方広寺大仏(京の大仏)・大仏殿再建に際して同寺に納める梵鐘の銘文を巡り生じた、大坂の陣の契機の一つとなった事件である。徳川家康が鐘の銘に難癖をつけ、秀頼を開戦に追い込んだ。




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方広寺鐘銘事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:18 UTC 版)

徳川家康」の記事における「方広寺鐘銘事件」の解説

豊臣氏家康勧めで、地震等で滅失してしまった方広寺大仏(京の大仏)及び、大仏殿再建着手し慶長19年1614年8月3日大仏開眼供養を行うことにした。ところが幕府は、方広寺梵鐘銘文中に不適切な語があると供養差し止めた問題とされたのは「国家安康」で、大御所家康の諱を避けなかったことが不敬であるとするものであった。「国家安康」を「家康の名を分断して呪詛する言葉」とし、「君臣豊楽子孫殷昌」を豊臣氏を君として子孫の殷昌を楽しむとし、さらに「右僕射源朝臣」については、「家康射るという言葉だ」と非難したとする説もあるが(「右僕射源朝臣」の本来の意味は、右僕射右大臣唐名源家康という意味である)、これは後世俗説である。 さらに8月18日京都五山長老たち鐘銘解釈を行わせた結果五山僧侶たちは「みなこの銘中に国家安康一句御名犯す事尤不敬とすべし」(徳川実紀)と返答したという。 これに対して豊臣氏は、家老片桐且元鐘銘作成した文英清韓駿府派遣し弁明試みた。ところが、家康会見すら拒否し逆に清韓拘束し、且元を大坂返した。且元は、秀頼の大坂城退去などを提案し妥協図ったが、豊臣氏拒否。そして、豊臣氏9月26日に且元を家康内通しているとして追放すると、家康豊臣氏浪人集めて軍備増強していることを理由に、豊臣氏宣戦布告したのである。 この事件は、豊臣氏攻撃口実とするために家康以心崇伝らと画策して問題化させたものである考えられているが、当時の諱の常識からすれば不敬考えられるものであり、また近年研究では問題化崇伝関与はなかったとされている。 その後も鐘はアジア・太平洋戦争中の金属供出免れ、鋳潰されるともなく方広寺境内残されている(重要文化財)。

※この「方広寺鐘銘事件」の解説は、「徳川家康」の解説の一部です。
「方広寺鐘銘事件」を含む「徳川家康」の記事については、「徳川家康」の概要を参照ください。

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