新嬉野流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 09:29 UTC 版)
上記の対策が出てきたことで、嬉野流側も対応を迫られ、その結果天野貴元の棋書とは異なる新しい指し方が誕生した。 ▲6八銀△3四歩▲5六歩△8四歩▲5七銀が新型の嬉野流の駒組み。 先に▲5六歩~▲5七銀を決めてしまうことで、相手の飛車に横歩を取られるのを防いでおり、これだと上記の対策は通用しない。 新嬉野流の特徴はそれだけはなく、引き角を保留しているため、以前よりも取り得る作戦の幅が広がっている。相手の駒組み次第では米長流急戦矢倉や屋敷流二枚銀等の戦法に合流したり、右玉に組むようなことも可能である。 また、新嬉野流では「土下座の歩」ではなく普通に▲8七歩とすることが多く、本間博考案の対策も不可能である。加えて持久戦模様になったときには玉を8八まで移動させ、それなりに固く囲うこともできるようになっている。
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