政治倫理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 23:48 UTC 版)
「アレクサンダー・ハミルトン」の記事における「政治倫理」の解説
ハミルトンは政治における倫理・道徳と宗教信仰を重視したが、それを凝集的に訴えた一つは、初代大統領ジョージ・ワシントンの三選を辞退し引退する決意表明でもあった、ハミルトンが代筆した『告別の辞』(1796年9月)であろう。ここでハミルトンは以下のように述べた。[要出典] 「美徳もしくは道徳性は、民選政府に欠いてはならない源泉である、とはまったくの真理である」[要出典] 「国民的道徳が宗教的原理を排除しても維持できるとは、頭で考えても、経験からしても、思えない」[要出典] そして、この倫理・道徳を国策の根本とするのは、ハミルトンがアメリカ合衆国の財政制度を創設・整備していく際にも、また独立戦争時の借金を全額額面どおり弁済する際にも(『公信用について第一報告書』、1790年1月)、貫いた。1792年の『財源制度の擁護III』でハミルトンは「道徳と正義に関する確立しているルールは、個人と同様、国家にも適用される。よって…国家もまたその約束を守り、契約を果たし、各国民の財産権を尊重すべきある。そうしなければ、社会や政府に関係して、善と悪、あるいは正義と不正義を差別するすべての思考を終焉させる」と説いている。なお、『公信用について第二報告書』は1795年1月である。
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