拒絶反応の予防(免疫抑制療法)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 20:21 UTC 版)
「心臓移植」の記事における「拒絶反応の予防(免疫抑制療法)」の解説
心移植後の拒絶反応を予防する免疫抑制療法には、カルシニューリン阻害剤としてサイクロスポリン(CSA)またはタクロリムス(FK)、核酸合成阻害剤としてミコフェノール酸モフェチル(MMF)、ステロイドとしてプレドニゾロンの3剤を併用して用いるのが一般的である。拒絶反応が発症しても特異的な症状や臨床所見を示さないため、最終診断は心筋生検によって行う。臨床的に異常がなくとも定期的に心筋生検を行い、ISHLTの基準に従って診断する。 拒絶反応の診断基準(ISHLT-2004 Acute Cellular Rejection Grading Scheme)Grade病理組織所見 0R: none 拒絶反応無し 1R: mild 軽度拒絶反応(間質あるいは血管周囲へのリンパ球浸潤を認め、かつ心筋細胞障害が局在性の場合) 2R: moderate 中等度拒絶反応(炎症細胞浸潤巣の2箇所以上が心筋細胞障害を伴っている場合) 3R: severe 重度拒絶反応(びまん性の心筋細胞障害)
※この「拒絶反応の予防(免疫抑制療法)」の解説は、「心臓移植」の解説の一部です。
「拒絶反応の予防(免疫抑制療法)」を含む「心臓移植」の記事については、「心臓移植」の概要を参照ください。
- 拒絶反応の予防のページへのリンク