当初の目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 16:31 UTC 版)
前述したとおりカミオカンデ建設の当初の目的は、大統一理論の候補の多くが予想する陽子崩壊を観測することであった。中でも最もシンプルで有力であったSU(5)理論が正しければ、少なくとも年に数回の陽子崩壊検出が可能なように、さらには外国でも同様の実験が行われていたが、複数予想される崩壊形式の分岐比も測定可能なように設計された。 予想される崩壊の中で主なものは、陽電子とパイ中間子(π0)への崩壊で、π0はすぐに2つの光子に崩壊し、光子はさらに電子等を散乱したりする。これらの陽電子や電子等の発するチェレンコフ光を観測することにより、陽子崩壊を検出しようとしたのである。 SU(5)理論では陽子の寿命は1030から1032年と予測されていたが、陽子崩壊は観測されず、陽子の寿命は1034年以上であることが分った。これによりSU(5)理論は否定され、大統一理論に修正を迫ることになった。 修正理論でも寿命は長くなるものの陽子崩壊が予想されているが、実験を受け継いだスーパーカミオカンデにおいて2018年現在でも陽子崩壊は観測されておらず、陽子の寿命は少なくとも1.6×1034年以上であるとみられている。
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当初の目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/22 02:26 UTC 版)
もともと西洋の植物図鑑はボタニカルアートで表現されてきた。現在の植物図鑑は写真で植物の解説等をしているが、植物の分類は花だけではなく、葉、根、種子等を比較して同定される。そのため、ボタニカルアートは、一枚で多くの画像を表現可能で、植物図鑑として適した方法であった。写真技法でボタニカルアートを制作できれば、より正確な植物の表現が可能になると考えられ、その表現技法の開発を目的とした。開発された技法は、考案された2003年に「ボタニカル・フォト」と命名された。 この技法で完成した作品は、2004年から、福井総合植物園「プラントピア」で毎年開催される展示会で発表されてきた。特に2005年の東京上野・国立科学博物館での展示会は注目された。
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