広告活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:31 UTC 版)
WWFは独自のレポートを発行しており、広告活動も盛んに行われている。Advertising Community Together(ACT)などの他団体への支援も行っている。WWFは持続可能な資源利用を原則として認めているが、鯨や象などの募金キャンペーンの主役を担うカリスマ性のある動物(フラッグシップ種)に関しては正反対の立場をしばしとることがある。象牙取引禁止提案に関して始めは反対していたが、資金集めの点で不利になったため、これまでの立場を翻し、1988年から全面禁止に舵を切ることになった。 近年、WWFは、グリーンピースと国際動物福祉基金(英語版) (IFA) と共同で、アメリカの一流紙に寄付金募集の広告を行っている。広告は反捕鯨をテーマにしたもので、時期的には日本の首相の訪米やIWCやCITESなどの重要な国際会議の開催時期に重ねて行われている。 2011年4月、マグロの乱獲に反対するキャンペーンのポスターで、マグロの頭に絶滅させないように大事に繁殖させられているパンダの顔を合成して“もし、わたしがパンダだったら、もっと大事にしてくれますか?”とのメッセージで乱獲反対を訴えた。また、他にもゴリラ、サイなどの物がある。 入会キャンペーン活動も積極的である。例として、WWFジャパンは2015年1〜4月には「消えゆくネコ科動物を守ろう!」キャンペーンを実施した。WWFの事業報告書によれば、このキャンペーンは「ネコ好きをターゲット」とし、5,950万円の投資で6,085名の会員獲得を達成しており、投資回収期間は1.3年であった。結果好調を受けて、更に約2,000万円の追加投資を実施した。 このようなキャンペーン活動は、専門のファンドレイザー(資金調達担当者)により、入念なマーケティング戦略のもとに行われている。「科学的、理性的な環境保全団体であるというブランドイメージ」と「かわいそうという感情に訴えかけるエモーショナルな部分」とを両立させ、効率よく支援者を拡大することに成功した、という。担当のファンドレイザーによれば、キャンペーンのために、対象をターゲティングした上で使うべき広告ツールを選び、専門のクリエイターや広告代理店を雇って動画の企画・制作を実施しており、「基本は一般企業のマーケティングと変わらない」という。
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「広告活動」の例文・使い方・用例・文例
- われわれの製品はへたな広告活動のせいであまり売れなかった
- マスコミを効果的に利用した広告活動
- 複数の企業や機関が共通の目的を持って行う広告活動
- ジョイント広告という,複数の組織が共同で行う広告活動
- タイアップ広告という,複数の企業が共同して行う広告活動
- 垂直的共同広告という,メーカーと小売店が共同して行う広告活動
- 広告の受け手からの反応を,直接得ることを目的とした広告活動
- 流通広告という,メーカーなどが小売業者に対して行う広告活動
- 広告の受け手の反応を,直接得ることを目的にした広告活動
- リコメンデーションという広告活動
- 広告の受け手からの反応を直接得ることを目的とした広告活動
- 流通広告という,メーカーが小売業者に対して行う広告活動
- レコメンデーションという広告活動
- 組織的に行われる広告活動
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