対米関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 08:57 UTC 版)
中華民国にとって、華米関係は外交政策上の最重要事項である。そもそも国共内戦で国民党政府が敗北を喫した要因は、ホワイトハウスが対日占領に熱中したことと、「中国白書」の発表によって国民党政府への軍事援助を停止したことの2点であった。 1950年1月に国民党政府が台湾で活動を本格化した際、ハリー・S・トルーマン大統領は国民党政府に対して、経済援助は実施するが軍事には干渉しないと明言した。そのため国民党政府は共産党軍の台湾侵攻に対する危機感が高まったが、1950年6月25日の朝鮮戦争勃発により状況は一変した。 1951年1月、ホワイトハウスに対する国民党政府への軍事援助を復活させ、2月には「米華共同防衛相互援助協定」を締結、軍事顧問団を派遣。1954年12月には「米華共同防衛条約」を締結。 1979年のアメリカ合衆国と中華人民共和国(中国共産党・北京政府)の国交樹立にともない、台湾とアメリカとの国交はなくなった。しかし、ホワイトハウスは「米華共同防衛条約」に代わるものとして、「台湾関係法」を制定し、台湾を「政治的実体 (political entity)」と認めて実質的な関係を維持、有償で武器などを提供している。
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