対立の構図
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/19 06:00 UTC 版)
青森公立大学の丹野大教授によると、社会科学的方法を用いたデータ分析の結果、反捕鯨問題には暗黙的日本叩き(Implicit Japan-Bashing)の存在が認められ、米露など自国の捕鯨には比較的寛容だが、諸民族の中でも日本人の捕鯨に最も強く反対しているなどの特徴が見られており、反捕鯨意識を高める要因として、他民族の文化を認めようとしない文化帝国主義、鯨の擬人化、動物権の保護などを挙げている。財政上の理由から、環境団体は常にキャンペーン用の対照を必要としており、反捕鯨運動が抗議ビジネスと化しているのではないかとの指摘もある。実際問題として、海外輸出に依存している多くの日系企業が献金せざるを得ない状況に追い込まれたとの指摘がある。 一方、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学の日本学を専攻とする捕鯨問題研究によると、学者は科学的不確実性とそれに関連した予防原則がIWCの行き詰まりの一因と主張していると指摘している。
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