よぼう‐げんそく〔ヨバウ‐〕【予防原則】
予防原則
1970年代から「海洋投棄条約」などに取り入れられ、1992年に「環境と開発に関するリオ宣言」の中で「環境を守るためには各国はその能力に応じて予防的アプローチを広く採用する。重大なあるいは回復不能な損害の脅威が考えられる場合、十分な科学的根拠がないことを理由に費用効果の高い環境悪化防止策を先延ばしにしてはならない。」と記され、環境問題への基本的な基準となった。
身近な例では、地域汚染を減少する可能性として、廃棄物やごみを減らし、リサイクル品を使用すること、医療スタッフが感染予防のため、手袋やマスクを着用することなどが予防原則に当てはまる。
予防原則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/27 15:25 UTC 版)
予防原則(よぼうげんそく)とは、化学物質や遺伝子組換えなどの新技術などに対して、環境に重大かつ不可逆的な影響を及ぼす仮説上の恐れがある場合、科学的に因果関係が十分証明されない状況でも、規制措置を可能にする制度や考え方のこと。1990年頃から欧米を中心に取り入れられてきた概念であるが、「疑わしいものはすべて禁止」といった極論に理解される場合もあり、行政機関などはこの言葉の使用に慎重である。予防措置原則とも言う。欧州では、この概念を食品安全など人の健康全般に関する分野にも拡大適用しはじめたが、他の国・地域では必ずしも受け入れられていない。
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