寮歌の継承
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学制改革後、寮歌は制度上旧制高等学校を継承した学校(主に新制大学)に引き継がれたものも多い。特に同時期に新制と旧制の学生が同居した寮では事実上の継承も行われた。しかし、これらの学校でも、集団寄宿の寮の縮小や廃止が進んで、個別居住の学生宿舎へ多くが転換されたこともあり、寮歌は学生生活のエネルギーという面はほぼなくなり、体育会系の学生を中心に細々と伝承されているに過ぎない。 しかし、国立大学では校歌が存在しない例が珍しくなく、名古屋大学の『伊吹おろし』や熊本大学の『武夫原頭』のように、寮歌を応援や式典にも歌われるという大学もある。 また、例外的に、北海道大学恵迪寮では2018年(平成30年)現在でも寮歌の新作を続けている。中でも昭和35年度寮歌『茫洋の海』(三浦清一郎作歌・前野紀一作曲)は、今までの寮歌の殻を破った新鮮さで評価が高い。恵迪寮は札幌農学校寄宿舎として1876年に設立されて以来、一貫して北海道大学附属の寄宿舎として位置づけられてきたことから現在でも「都ぞ弥生」が北海道大学を代表する歌として式典等で歌われている。 寮歌の継承の方式としては、2006年10月、第四高等学校が「四高開学120年祭」にあたって、その寮歌を全て四高同窓会長から金沢大学学長に継承するセレモニーを行った例もある。
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