嫉妬とは? わかりやすく解説

嫉妬

読み方:しっと

嫉妬とは、嫉妬の意味

嫉妬(しっと)とは、自分より他人の方が優れている、あるいは自分より他人方に愛情向けられている、といった認識伴って生じネガティブ感情のことである。一般的には羨望憎悪含まれる攻撃的な感情捉えられる

嫉妬の「嫉」および「妬」の字は、どちらも「ねたみ」と「そねみ」という訓読みがあり、それぞれの字が単独で嫉妬の感情指し示している。英語では jealousy が嫉妬の意味合い最も近い語と位置づけられる。また、envy基本的に羨望訳されるが、日本語の嫉妬に含まれるニュアンス持った英語である。

嫉妬の語を使った例文として、「あなたの彼氏は案外嫉妬深いのね」「彼女が好きすぎて嫉妬してしまう」「嫉妬深い男は意外に多い」などが挙げられる

嫉妬の類語

嫉妬の類語には「ねたみ」「そねみ」「ねたみそねみ」「悋気」「やきもち」「やっかみのような表現挙げられる動詞としては「嫉妬する」「ねたむ」「そねむ」「悋気する」「やきもちを焼く」「焼く」(妬く)といった言い方挙げられる。「悋気」や「やきもち」は、特に男女間の色恋に関する文脈における嫉妬のニュアンス用いられやすい表現である。

嫉妬の感情は「嫉妬心」ともいう。嫉妬心抱きながら相手を見るという動作嫉視(しっし)という。

しっ‐と【嫉妬】

読み方:しっと

[名](スル)

自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと。「他人出世を—する」

自分愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち悋気(りんき)。「夫の浮気相手に—する」

[補説] 作品名別項。→嫉妬

[補説]  
2017年実施した「あなたの言葉辞書載せよう。2017キャンペーンでの「嫉妬」への投稿から選ばれた優秀作品。

人間を動かす大きな原動力この世妬み嫉み出来ている。
harukoさん

相手愛す反動
りんままさん

独占欲満たせないときに瞬時生まれる、消しがたい感情
ぐらんぱさん

SNSでの「いいね!の裏感情
さん

◆幼稚で愚か、しかし切り捨てられない想い
高野さん


しっと【嫉妬】


嫉妬

読み方:シット(shitto)

人の愛情が他に向けられるのを憎むこと


嫉妬

作者フレデリック・ブウテ

収載図書ちくま文学 6 思いがけない
出版社筑摩書房
刊行年月1988.3

収載図書詩人ナプキン
出版社筑摩書房
刊行年月1992.6
シリーズ名ちくま文庫


嫉妬

作者河野嘉子

収載図書月の砂漠
出版社新風舎
刊行年月2002.4


嫉妬

作者藤沢周平

収載図書よろずや平四郎活人剣 下 新装版
出版社文藝春秋
刊行年月2003.12
シリーズ名文春文庫


嫉妬

作者アニー・エルノー

収載図書嫉妬
出版社早川書房
刊行年月2004.5


嫉妬

作者金堀常美

収載図書モカコーヒーを、ブラック
出版社新風舎
刊行年月2004.5
シリーズ名新風舎文庫


嫉妬

作者鳥越一朗

収載図書京都一千年の恋めぐり
出版社ユニプラン
刊行年月2005.11


嫉妬

作者原田喜示

収載図書散りぬるを掌篇小説集
出版社原田喜示
刊行年月2006.12


嫉妬

作者森岡浩之

収載図書星界断章 2
出版社早川書房
刊行年月2007.3
シリーズ名ハヤカワ文庫JA


嫉妬

作者佐々木丸美

収載図書罪・万華鏡
出版社ブッキング
刊行年月2007.6
シリーズ名佐々木丸美コレクション


嫉妬

作者勝目梓

収載図書性的風景
出版社講談社
刊行年月1992.9

収載図書性囚
出版社講談社
刊行年月1995.11
シリーズ名講談社文庫


嫉妬

作者森瑤子

収載図書森瑤子自選集 1
出版社集英社
刊行年月1993.5

収載図書嫉妬
出版社角川書店
刊行年月2001.2
シリーズ名角川文庫


嫉妬

作者家田荘子

収載図書ボディ・アタック
出版社祥伝社
刊行年月1996.6

収載図書女たち夜会
出版社光文社
刊行年月2004.2
シリーズ名光文社文庫


嫉妬

作者島津貴行

収載図書まだ見ぬあなた
出版社ヒカリコーポレーション
刊行年月1996.12
シリーズ名パッションノベルズ


嫉妬

作者立原正秋

収載図書立原正秋全集 第2巻 美しい村 薪能 剣ケ崎 新訂版・〔新装版
出版社角川書店
刊行年月1997.4


嫉妬

作者我孫子武丸

収載図書小説たけまる増刊号
出版社集英社
刊行年月1997.11

収載図書たけまる文庫 怪の巻
出版社集英社
刊行年月2000.5
シリーズ名集英社文庫


嫉妬

作者桐野夏生

収載図書ファイアボール・ブルース 2
出版社文藝春秋
刊行年月2001.8
シリーズ名文春文庫

収載図書はじめての文学 桐野夏生
出版社文藝春秋
刊行年月2007.8


嫉妬

作者フレデリツク・ブウテ

収載図書堀口大學全集 補巻 2(飜訳作品 2) 復刻版
出版社日本図書センター
刊行年月2001.12


嫉妬

読み方:シット(shitto)

作者 立原正秋

初出 昭和36年

ジャンル 小説


嫉妬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/15 17:19 UTC 版)

嫉妬(しっと)とは、自分よりも優れていると感じる人に対して妬みや嫉みといった感情を抱く悪徳である[1]


注釈

  1. ^ 七つの大罪において、その元の言葉はいくつかの日本語に翻訳することができるが、その一例として envy が挙げられる。envy は「羨望、嫉妬、羨み、妬み」等と翻訳することができる。それらは心理学の領域で、嫉妬(jealousy)と羨望(envy)という似て非なる感情として議論されることがあるが、七つの大罪における元々の言葉は envy 一つであり、そうした議論とは無縁である点に注意が必要である。そもそも日常生活で用いる「嫉妬」という日本語には2つの意味があり、「自分が愛する人の愛情が他人にむけられるとき」に生じる愛情関連の嫉妬と、「自分がほしいのに得られなかったもの持っている人をみたとき」に生じる優劣関連の嫉妬がある[11]。英語の jealousy(嫉妬)とenvy(羨望)は欧米の心理学的議論に沿って訳し分けられたが、実際の日本語の日常生活においては、「愛情関連の嫉妬」と「優劣関連の嫉妬」として、嫉妬の一語で jealousy と envy の両方の意味を担うことができる。
  2. ^ 嫉妬の中に羨望が入りこむことはある。

出典

  1. ^ a b 岩崎徹也 (2002) p. 194
  2. ^ 松木邦裕 (2002) p. 305
  3. ^ Draghi-Lorenz, R. (2000). Five-month-old infants can be jealous: Against cognitivist solipsism. Paper presented in a symposium convened for the XIIth Biennial International Conference on Infant Studies (ICIS), 16–19 July, Brighton, UK.
  4. ^ Hart, S (2002). “Jealousy in 6-month-old infants”. Infancy 3: 395–402. doi:10.1207/s15327078in0303_6. 
  5. ^ Hart, S (2004). “When infants lose exclusive maternal attention: Is it jealousy?”. Infancy 6: 57–78. doi:10.1207/s15327078in0601_3. 
  6. ^ Shackelford, T.K.; Voracek, M.; Schmitt, D.P.; Buss, D.M.; Weekes-Shackelford, V.A.; Michalski, R.L. (2004). “Romantic jealousy in early adulthood and in later life”. Human Nature 15: 283–300. doi:10.1007/s12110-004-1010-z. 
  7. ^ Buss, D.M. (2000). The Dangerous Passion: Why Jealousy is as Necessary as Love and Sex. New York: Free Press.
  8. ^ Buss DM (December 2001), “Human nature and culture: an evolutionary psychological perspective”, J Pers 69 (6): 955–78, doi:10.1111/1467-6494.696171, PMID 11767825. 
  9. ^ White, G.L., & Mullen, P.E. (1989). Jealousy: Theory, Research, and Clinical Practice. New York, NY: Guilford Press.
  10. ^ Peter Salovey. The Psychology of Jealousy and Envy. 1991. ISBN 978-0-89862-555-4
  11. ^ 水島広子 (2014) pp. 18, 26, 68
  12. ^ 倉持弘著『女性の幻覚と妄想』金剛出版、1984年、74頁
  13. ^ H.S.サリバン著:中井久夫、山口直彦、松川周悟(訳)『精神医学の臨床研究』みすず書房、1983年、148頁
  14. ^ ドウーピエール著:荻野恒一、杉田栄一郎(訳)『嫉妬の心理』中央出版社、1961年、43頁
  15. ^ ドウーピエール著:荻野恒一、杉田栄一郎(訳)『嫉妬の心理』中央出版社、1961年、43,44頁
  16. ^ Tellenbach,H. (1967). Zur Phӓnomenologie der Eifersucht.Nervenarzt 38:333-336,1967
  17. ^ a b Friedmann,M. (1911). Über der Psychologie der Eifersuchtswahn. Wiesbaden,1911.
  18. ^ 『ラ・ロシュフコー箴言集』邦訳:二宮フサ,岩波文庫,ISBN 4003251016
  19. ^ ひろゆきが呆れる「お金持ちに嫉妬する人」の残念な特徴”. ダイヤモンド・オンライン (2022年4月6日). 2022年5月24日閲覧。
  20. ^ 「いじめと妬み 戦後民主主義の落とし子」、土居健郎/渡部昇一 共著、PHP文庫、1997年、154頁
  21. ^ 「いじめと妬み 戦後民主主義の落とし子」、土居健郎/渡部昇一 共著、PHP文庫、1997年、75頁
  22. ^ 「いじめと妬み 戦後民主主義の落とし子」、土居健郎/渡部昇一 共著、PHP文庫、1997年、156頁
  23. ^ 著書「Confession of ann air reply」
  24. ^ bounce.com. “インタビューファイル パリス・ヒルトン”. 2008年12月18日閲覧。


「嫉妬」の続きの解説一覧

嫉妬(しっと)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:17 UTC 版)

蜘蛛ですが、なにか?」の記事における「嫉妬(しっと)」の解説

相手スキル強制的に使用不能とする(封印する)支配者スキル発動遅く時間を相当に要する欠点があるが、同等支配者スキルにも有効。

※この「嫉妬(しっと)」の解説は、「蜘蛛ですが、なにか?」の解説の一部です。
「嫉妬(しっと)」を含む「蜘蛛ですが、なにか?」の記事については、「蜘蛛ですが、なにか?」の概要を参照ください。

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嫉妬

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 10:19 UTC 版)

名詞

(しっと)

  1. 他人うらやましく思いねたむこと。

類義語

翻訳

動詞

  1. うらやむねたむ

活用

サ行変格活用
嫉妬-する

翻訳


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