奥秩父山塊とは? わかりやすく解説

奥秩父山塊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/16 07:36 UTC 版)

奥秩父山塊
破風山から見た奥秩父山塊 (2001年9月撮影)
所在地 東京都埼玉県山梨県長野県
位置
上位山系 秩父山地
最高峰 北奥千丈岳(2601 m
プロジェクト 山
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奥秩父山塊(おくちちぶさんかい)とは、東京埼玉山梨長野の1都3県にまたがる山塊である。野辺山高原の南東に位置する飯盛山(1643メートル)から雲取山(2017メートル)および南は三窪高原まで、広くはそれに東は奥多摩エリア、北は両神山(1723メートル)付近、南は大菩薩連嶺までを加えた山塊関東山地の中心部をなす。奥秩父山地(おくちちぶさんち)ともいう。

千曲川(信濃川上流)、荒川笛吹川富士川上流)、多摩川の4河川水源域であり、山域に火山を含まないことも特徴となっている。

概説

奥秩父は山域が比較的広く、2600メートル圏の高峰を含め、2000メートル級の山々が多数連なっていることから、北アルプス中央アルプス南アルプスに比して東アルプスと、山域の山小屋関係者は呼称している[1]

大きな保水力を持った森林と、その水がとなって流れ出る渓谷がこの山域の魅力であるとして、英文学者で山旅を楽しんだ田部重治 (1884–1972) は、雄大な日本アルプスの山々の特徴と並べて、1919年に『日本アルプスと秩父巡礼』を刊行、1930年にそれは『山と渓谷』として出版された。

奥秩父山塊の主な山・峠・峡谷

甲武信ヶ岳(左)と三宝山(右)
最高峰、北奥千丈岳(2601m)
乾徳山から眺めた奥秩父山塊(甲武信ヶ岳から雁坂峠)
乾徳山から眺めた奥秩父山塊(和名倉山から将監峠)
乾徳山から眺めた奥秩父山塊(雲取山と飛龍山)

主脈

上記の山々の連なりは「奥秩父主脈」とも呼ばれ、縦走登山の対象となることが多い。

北東部

北部

南部

西端部

  • 横尾山(1818メートル)
  • 飯盛山(1643メートル) - 周辺山域も含めた広義の奥秩父の西端にあたるが、一般には八ヶ岳山麓高原の一部とみなされている。
八ヶ岳(やつがたけ)茂来山(もらいさん)荒船山(あらふねやま)赤羽の頭(あかばねのあたま)野辺山高原(のべやまこうげん)栂峠(つがとうげ)新三郎(しんざぶろう)御座山(おぐらさん)飯盛山(めしもりやま)石仏(いしぼとけ)大蛇倉山(だいじゃくらやま)高天原山(たかまがはらやま)横尾山(よこおやま)両神山(りょうかみさん)小川山(おがわやま)瑞牆山(みずがきやま)三宝山(さんぽうざん)甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)金峰山(きんぷさん)大弛峠(おおだるみとうげ)北奥千丈岳(きたおくせんじょうだけ)斑山(まだらやま)黒金山(くろがねやま)雲取山(くもとりやま)乾徳山(けんとくさん)飛龍山(ひりゅうさん)鷹ノ巣山金ヶ岳(かねがたけ)茅ヶ岳(かやがたけ)乙女高原(おとめこうげん)小楢山(こならやま)鶏冠山(けいかんざん)太刀岡山(たちおかやま)水ヶ森(みずがもり)大菩薩嶺(だいぼさつれい)大菩薩峠(だいぼさつとうげ)小金沢山(こがねざわやま)牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)黒岳(くろたけ)大蔵高丸(おおくらたかまる)ハマイバ丸(はまいばまる)本谷ヶ丸(ほんたにがまる)滝子山(たきごやま)笹子雁ヶ腹摺山(ささごがんがはらすりやま)笹子峠(ささごとうげ)羅漢寺山(らかんじやま)奥帯那山(おくおびなやま)大菩薩連嶺(だいぼさつれんれい)棚山(たなやま)大蔵経寺山(だいぞうきょうじやま)愛宕山(あたごやま)甲府盆地(こうふぼんち)御坂山地(みさかさんち)三ツ峠山(みつとうげやま)黒岳(くろたけ)
南アルプス甲斐駒ヶ岳山頂から見た奥秩父山塊 - 大菩薩連嶺の山々(2015年10月撮影)

周辺山域(広義の奥秩父山塊)

南西部エリア

小楢山、帯那山、茅ヶ岳、黒富士は古い火山。

奥多摩エリア

奥秩父の森林

樹種

利用と背景

戸渡尾根のカラマツ林
破風山のコメツガ林
国師岳のシラビソ林
金峰山のダケカンバ・ハイマツ林

関連文献

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脚注

関連項目

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